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カフナの魔法

第一回 IKE 世界はあなたの意識が作っている


カフナとはハワイのシャーマンのことで、ハワイに伝わるシャーマニズムのことをフナと言います。ホオポノポノと言った方が通りがいいかもしれません。

わたしは2006年にとつぜん目に見えない存在たちの声が聞こえるようになり、わけがわからないままに意識の力を使うようになってしまい、何が起こっているのかわからず、毎日パニック状態でした。その頃、相談役になってくれていたダウジングの人が、勧めてくれたのが、カフナであるサージ・カヒリ・キングの本「アーバン・シャーマン」でした。その本を読んで、私はようやく自分がどんな力を使っているのかがわかり、コントロールすることができるようになりました。また、これは変なことではなく本当は誰にでもできることなのも知りました。

それから2018年に、マヤ暦の本「魔法の使い方」を出すことになりました。これはマヤ暦解説の中に、誰にでもすぐに使える魔法を散りばめたもので、この本はもう出ていませんが、魔法の使い方の部分だけ集めたものをnoteブログで公開しているので、誰でも見ることができます。



https://note.com/chihiro279/n/ne9e2e1a7b64a

私は、この魔法は誰でも読んでその通りにやればできるとそう思ったんですが、読んだだけではやはりできないと言った人が何人もいました。それで、それなら皆で魔法を使ってみるセミナーをやってみようということになったんです。そのときに、私の魔法の使い方はサージ・カヒリ・キングのフナが元になっていることに気づき、そこから解き明かしていくと魔法の原理がよくわかると思いました。

彼の本「アーバン・シャーマン」には、フナの7つの原則というのが載っています。それで、これを一つずつ解き明かしながら、それを実感できるような魔法をやっていく7回シリーズのセミナーを2021年の1月に始めました。それが私が初めて開催した魔法セミナーなんですが、この知は今多くの人に必要なものだと思うので、今回公開することにしました。


IKE  「世界はあなたの意識が作っている」


IKEとは、ハワイの言葉で「見る」とか「わかる」という意味だそうです。IKE Papukahi というのが「一つ目の層で現実を見る」という意味で、Ike Papalua というのが「もう一つの層で現実を見る」という意味だそうです。

一つ目の現実というのは、普通に私たちが「これが現実だ」と思っているもので、いわゆる常識的な考えで見た現実のことです。たとえば私たちは普通に「お金がないと生きていけない」「生きていくためにはお金を稼がなくちゃいけない」とか「口で言わないことは人には通じない」とか思って生きていますが、そういう現実のことです。つまり、三次元的な現実ということですね。
実際には、お金がなくても生きている人はいるし、お金を稼がないで生きている人もけっこういます。テレパシックなコミュニケーションやチャネリングの経験がある人は、口で言わなくても実は筒抜けだったりするのをよく知っていると思います。

私たちが「これは現実的じゃない」とか「これは不可能だ」とか思っていることは、実は外から植えつけられた思い込みにすぎなかったりします。親がそう言っていたからとか、学校でそう習ったからとか、本に書いてあったからとか、テレビでそう言っていたからとかですね。

この2年くらいで、テレビで繰り返し言っていたら、どんなことでも「これが現実だ」と人に思い込ませてしまうことができるのだということは、よくわかったんじゃないかと思います。実際そうやって、これまで私たちは、お金を稼がないと生きていけないとか、医療に頼らないと病気になってしまうとか、いろいろなことを思い込まされてきたんだと思います。

本当は、この世界には不可能なことはありません。「これが現実だ」とこれまで思い込んできたのを外して、「これも可能なのだ」と意識を切り換えたとき、ふいに可能である現実が見えてきたりします。

私は元夫と別れたときに、陶芸で生活費を稼いでいこうとしていたんですが、私のまわりの人はみんな「そんなことはできない」と言いました。でも、私にそう言った人たちは皆勤め人で、誰も自営業をしたことがない人だったんです。そんなことはできないと思っていたから、ずっと勤め人をしてたわけなので、それ以外の現実を知らなかったんです。ところで、私が魔法で意識を切り換えて、「できる」ということにしたら、急にアーティストで自営して生活している人たちのことが目に入り始めました。少し目を外に向けたら、そういうことをしている人たちはいくらでもいたんです。そのうち、そういう人たちと知り合いになり、どうしたらいいのかいろいろ教えてもらえるようになりました。

意識を切り換えることで、目に入ってくるものが変わり、入ってくる情報も変わり、出会う人も変わるんです。自分の意識が世界を作っている、とはつまりそういうことですね。これはやってみると、本当によくわかります。


意識によって体験が変わる

たとえば誰かと一緒に旅行に行ったとき、まったく同じところに行って、まったく同じことを経験しているのに、どういう意識を持っているかによってぜんぜん違う体験になっていたりすることがあります。

ある人は「外国は危険だ。日本人だと差別される」と思っていたとします。そこでたとえばフランス人が出てきたら、日本人みたいにニコニコして「さあ、どうぞどうぞ」とか言わないので、何だか横柄な態度だと思って、日本人だから差別してるんじゃないか、とか思ってしまうわけですね。それで、嫌なところばかりが目について、「やっぱり外国は恐いし、嫌なところだ」と思うことになります。そう思っていると、嫌な人にばかり会い、嫌な体験ばかり引きつけたりします。

一方、「ここは面白いし、いい人ばかりだ」と思っている人は、たとえ相手が変な日本人が来たとか思っていても、「きっとここのやり方なんだな」とか思って面白がっていたりします。それで面白いことにばかり目が向いて、楽しそうにしているので、まわりの人が親切に応じてくれたり、面白いことに誘ってくれたりします。それで、「やっぱり面白い国だった。いい人ばかりだった」と思って帰るわけですね。

一緒に旅行して、同じ経験をしているのに、まったく違う印象を持って帰ってくるということは、けっこうよくあります。どういう意識を持っているかで、同じことでもまったく違う体験になるということです。


「信じる者は救われる」とは?

イエスさんは「信じる者は救われる」と言いましたが、あれは本当は、イエスさんのことを崇め奉って、絶対正しい、と信じ込まないと救われない、という意味ではないんです。それは判断停止の盲信と言うべきものだと思います。イエスさんはそんなことを勧めたわけではありません。

彼は人を癒したりしていたわけですが、「そんなことはできない」と思っている人は、そもそも試してみようと思わないわけですよね。だから、救われない。でも、「何だかわからないけど、そんなこともあるんだな」と思ったら、試してみようとします。それで癒される。イエスさんが「信じる者は救われる」と言ったのは、その程度の「信じる」ことなんです。「できますよ」と言われて、「ああ、できるんだ?」と思う、ということです。

魔法とは、実のところ「これは不可能だ」という思い込みを外して、「それも可能なのだ」と思ってみることに他ならないんです。宇宙には不可能なことはなく、無限の可能性に満ちています。私たちが普通に生きている世界は、あれもこれも不可能だという思い込みでガチガチに封じ込められていると言っていいと思います。そうした思い込みをちょっと外してみるだけで、宇宙の無限の可能性に自ずと開かれるわけですね。それで、不可能だと思い込んでいたことが可能になるんです。魔法とは、そのように意識を切り換えることに尽きるのです。


幸せになる魔法

この魔法は、自分の意識が世界を作っているということがどういうことなのかが、とてもよくわかる魔法です。

魔法の使い方その21 幸せになる魔法


即時に幸せになる魔法です。もし自分が不幸に思えて、幸せになりたいと思ったら、「もし私がすごく幸せなんだとしたら?」と自分に言ってみて下さい。何だか先の方にポッと明るい光が見えてくるような気がしたら、OKです。これでもう、気持ちが軽くなってきているのがわかると思います。そしたら次に、もし自分がすごく幸せなんだとしたら、その幸せな原因は何なのかを10考えてみて下さい。2つか3つはけっこうすぐに見つかるんじゃないでしょうか? もし見つからなかったら、たとえば「今日パートナーが料理に文句をつけなかったから、私は幸せだ」とか何とか、あんまり幸せとも思えないようなことでもいいです。「私は職場で頼りにされているから幸せだ」とか、「私は家族に大事にされているから幸せだ」とか、本当かどうかわからないようなことでもいいです。そんな風にやっていると、いくらでも出てくるかもしれないですけど、10で十分です。

どうですか? 案外、幸せな理由がたくさんあるんだなぁと思えているんじゃないでしょうか? 最初にお腹や胸のあたり、頭の真ん中あたりが重苦しい感じがしていた人は、それが和らいでいると思います。まったく消えてしまっているかもしれません。自分って本当は幸せだったんだなと思えてきているんじゃないでしょうか? これでもう設定が幸せの方に切り替わっています。幸せな気分になっていると、まわりの人の対応も親切になっていたり、面白いことに誘われたり、いろいろ変わってくるはずです。本当かどうかわからないと思いながら「幸せの理由」として数えたことも、本当になっているかもしれません。 お勧めはしませんが、これと逆に「もし私がすごく不幸なんだとしたら」として同じことをやってみることもできます。すると、どんどん気分が暗くなってくると思います。幸せな理由も不幸な理由も、同じくらい見つけられるものだということがわかると思います。人間は幸せにも不幸にも、どこに意識をフォーカスするかで自在に変えることができるものなんです。これが現実を作る魔法です。けっこう簡単に できるのがわかるんじゃないでしょうか。

宇宙のおじいちゃんの魔法


魔法の使い方 その1  宇宙はやさしいおじいちゃん

魔法の使い方をこれから少しずつ書いていこうと思います。これは、私が今まで使ってきてうまくいったやり方で、誰にでも簡単に使える魔法です。
魔法といって、要するに「現実は自分が創っている」というあのことを、ただ起こったことを自分のせいにするというようなパッシブな使い方だけじゃなくて、積極的に使ってみようというようなことです。新しいウェイブスペルが始まったときに、この13日がどういう風になったらいいと思うかを書くというのも、魔法の使い方です。次の13日間に何がすべて起こり得るかは本当にわからないものです。思ってもみなかったようなことが、ふいに実現していることもあります。時間とは、実はすべての可能性に開かれている時空なんです。その力を使ってみるために、まずは宇宙は何でも与えてくれようとしているおじいちゃんみたいなものなのだと思ってみて下さい。望んだら本当にくれるような存在なのだと思ってみて下さい。私たちは、何かを望もうとするとき、どうしても今まで自分が経験してきたことから判断してしまうんですね。自分にはどうせできないだろうとか、こんなことは無理だろうとか思ってしまう。魔法を使うには、実はこの枠を一度開けることがとても重要なんです。宇宙がもし、自分のことがかわいくてたまらなくて、何でも買ってくれようとするおじいちゃんなんだったら? まずはそう思ってみて下さい。おじいちゃんというのは、親と違って、子供の教育上どうだなんてことは考えないものですね。何がいいとか悪いとかそんなことじゃない。ただ孫が喜ぶと思ったら、そのためには何だって見つけてきて、三倍も買ってやろうとするのがおじいちゃんです。もちろん、人間のおじいちゃんだったら、持ってこられないものもあるだろうけれど、宇宙のおじいちゃんにはそんな制限はありません。何だっていくらでも持ってこられるんです。ただ孫が喜ぶというだけの理由で。神さまやハイヤーセルフに出会う経験をした人なら、それが本当にこんな宇宙のおじいちゃんみたいな存在なのだということがわかると思います。 そういうおじいちゃんのような存在が、本当に誰にでもついているんです。

もしそう思えなかったら、仮にもしそういうおじいちゃんがついているとしたらどうだろう、と想像してみて下さい。何だか心がポッと暖かくなったような、うれしいような気がしてきませんか?

本当にそういうおじいちゃんがいて、望んだことは何でも実現するとなったら、案外それほど大きなことを望まないかもしれません。「会社の社長になりたい」とか「億万長者になりたい」とか、世間でかっこいいとかすごいとか言われているようなことを自分が望んでいるように思ったりするんですけど、本当に実現するとなったら、そんなものを望んではいないことがわかるかもしれません。そのとき、本当の自分の望みは何なのかに気づくと思います。 とにかく、自分の本心の望みの方が実現することになっているんです。だから、まずは自分の本当の本心の望みを知ることが大事です。それが、魔法を使うための第一歩です。 だから、一つのウェイブスペルが終わったときに、最初に思ったことが実現していない代わりに、それが自分の本当の望みではなかったことに気づくということもあるわけですね。


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宇宙のおじいちゃんの魔法をやったときに、見えてきたイメージを、川岸裕里さんが描いてくれました。硬くなっていた背中がバキバキ割れて、360°から光を浴びている自分が見えたそうです。バランスボールの上に乗っているようにゆらゆらしていて、地球の水の上に自由にゆらゆら浮かんでいる感覚だったそうです。


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