【教えて浜野会長!】職域学生かるた大会とは?|魅力・運営にかける想い
こんにちは。
ちはやふる基金スタッフです。
突然ですが、「職域学生かるた大会」を知っていますか?
学校や職場単位のチームで戦う団体戦で、毎年春と夏に開催されており、この度、第108回大会に協賛させていただくこととなりました。
そこで、大会実行委員長の浜野さんを突撃。
大会の概要はもちろん、浜野さんの想いや、選手・競技かるたファンに向けたメッセージも聞きました。
これを読めば「職域学生かるた大会」の魅力がわかるはず!
ぜひ最後までご覧ください。
❶職域学生かるた大会とは?
まずは「職域学生かるた大会」の概要をざっくり教えてもらいました。
開催日・会場
ルール
5人制団体戦です。3勝以上の勝ち星をあげたチームが勝ち。今回は声出し(かけ声)ありで行われます。
出場資格
学校・職場ごとのチームで出場します。かるた会ごとのチームではないところがポイント。
高校選手権や大学選手権とは異なり、年齢層がバラバラのチームが集います。
級分け
ABCDE級があります。春にABC級、夏にDE級が開催されます。
新規チームは夏に行われるD級かE級からスタート。そこで勝ったチームは上の級に上がれるというシステムです。
勝てば上の級に上がれますし、負ければ下の級に落ちてしまいます。
1年をかけて練習して年度末に戦うこともあって、みなさん気合が入っていますが、4年間しかない大学生は特に気合いの入れ方が違います。
昔からの伝統もありますが、今A級にいるチームの熱量は高いようです。
ちなみに、第108回大会A〜C級の組み合わせはこちら。気になる方はチェックしてみてください。
❷実行委員長としての想い
ここからは、実行委員長である浜野さんに大会への想いを伺いました。
選手としての出場経験もありながら大会運営に携わる浜野さん。
どういう想いをもって運営されているでしょうか?
コロナ禍でバトンタッチ
—実行委員長にはどういった経緯でなられたんですか?
コロナで3年間ほど大会がなかったと思うんです。コロナが明けて、じゃあ誰が大会運営をやるんだってなって。
その時、実行委員会も高齢化して、ボランティアでやっていた状況で。
(大会は)年に2回ですけど、みなさん仕事もしながらという感じだったので、職域に関係してる方から僕の方に「実行委員会の会長引き継ぎませんか?」って話が回ってきて。
(役員の)若返りも含めて、僕の方で声をかけさせてもらって(他の役員を)集めて、前任の方からいろいろと引き継いで、コロナ禍明けに復活させたという経緯です。
—運営の大変さってありますよね。
当日の運営というよりも、団体に周知したりリーグ分けも発表したり、決まったメンバーの募集をかけたり、一般的な個人戦の大会とはまた違った苦労がありますね。
—当日運営のスタッフさんはどうやって集めてますか?
基本的に社会人で、職域を戦ってきた人・理解のある人に、僕が個人的に声をかけています。
今回で4回目になるので、大体同じところに声をかけさせてもらってる感じです。
ここなら、いつまでもかるたが続けられる
—浜野さんが思う職域学生かるた大会の魅力って何ですか?
学生と社会人が混じって団体戦をするとか、小学生と社会人が当たってとか、いろんな年齢…普通の大会でもそうなんですけど、いろんな団体があるというところでしょうか。
学生もそうなんですけど、社会人の影響って大きいなと思っていて。
いつまでもかるたが続けられる環境がある…。
この大会に出てる人は、もちろんバリバリ個人戦に出てる人もいれば、職域学生かるた大会だけしか出ない社会人もいます。
ただ細々とかるたを続けている、続けてもらっているとも言えるし、そういう人がいろんなところ、いろんな職場にいるということは、この大会で1番大事なところかなと思います。
大学を卒業しても長くかるたを続けるという意味では、「職域学生かるた大会に出るためにこの職場をめざそう」という人も増えています。
良い方向に広がりつつあるのかなあと。社会人も頑張ってほしいです。
—大学卒業が一つの節目になりがちですが、社会人になってもチームで団体戦ができる競技にさらになっていくといいですよね。
全員に出てほしい
—将来的にどんな大会にしていきたいとか、ここがこうなったらいいなとかはありますか?
コロナ前はD級とか出場チーム数を制限してたんですよね。会場の問題で。
ただ、今は制限なく受け付けています。
去年のDE級だと150チームの申込があって、DE級は3日に分けて開催してました。150チームを受け入れられてることは、大きな一歩だなと思います。
申し込んだチーム全員に職域に出てもらえる。去年だったら団体戦を1試合はやってもらえました。そこは、実行委員会、大会としては大きな進歩だなと思ってます。
日本一の団体戦大会へ
僕自身が4年間「職域学生かるた大会」に出ていたこともあって、みんなが熱い想いを持って大会に出ているというのはわかっていました。
そういう想いも踏まえて会長を引き受けたんですけど、日本一の団体戦大会にしたいとは前から思っています。
規模では1番は叶わない。全国的な規模、現在の知名度で言うと、たぶん国民文化祭※が1番かな。
でも、かるたの世界の中で1番これに出たいと思ってくれるような大会にしたい。
小学生が「中学を出たらここの高校に行って、ここの大学に入って、こういう会社でかるたしたい!」と思ってもらえるような、そういう大会になればいいなとは思ってます。
—自分たちが一緒に練習してる仲間と出れる団体戦の日本一を、ぜひめざしていってほしいです!
❸読者のみなさまへ
選手へ|支えてくれる人のことを…
—出場する選手にメッセージをいただけますか?
どの団体戦でもそうですけど、特に学生は自分の学校を背負って出てるわけで、出れない選手の分までもちろん頑張ってほしいです。
あと、サポートしてくれる人がいるからこそ自分たちが職域に出られてるというのをちゃんと胸に留めて出てほしいなというのが、これは僕が選手だったからこそ言えることかなと思います。
社会人チームには楽しんでかるたを取ってほしいなと思います。
むしろ練習も全くせずに大会に出てくれる人もいるので、それはそれで僕は全然いいことだと思ってますし、職域の日を特別な一日にしてくれたらいいかなと思ってます。
かるたファンへ|まずは知ってほしい!
—noteを読んでいる方には競技かるたファンも多いです。伝えたいことはありますか?
団体戦の大会だと、今は高校選手権とか国民文化祭とかが有名というか、特に高校選手権はかるたをやってないファンの方でも、ファンだったら誰もが知ってる団体戦だと思います。
まずは「職域学生かるた大会というのがあるんですよ」ということを認知してもらいたいです。
そして、かるたファンの社会人だったら「自分の会社はどうなのかな」みたいな、そういった目線で見ることもできるし、学生だったら「じゃあこういう会社に行けばかるた続けられるな」みたいな。
この大会を知らなかったらそういうことも思いつかないと思うので、まずはこの大会がどんな大会かってことを知ってもらうことが一番かと。それだけで十分です。
運営に興味がある方へ|声かけてください!
今は主に8人で運営しているんですけど、大会運営に興味を持ってくれる人がいれば、積極的に声をかけてほしいなと思います。
これまではずっとボランティアで、役員には謝礼も出てなかったんです。
「職域学生かるた大会」をちゃんとした大会にしたいからというのを考えて、こうして基金さんに協賛していただいて、役員への謝礼に当てさせてもらってます。
協賛ありがとうございます。
—こちらこそ!お忙しい中、インタビューありがとうございました。
おわりに
学生さんに話を聞くと「ここに命かけてました!」「個人戦よりもここで勝つことをチームの目標にしてました!」という人が結構います。学生さんがかるたをするモチベーションの核のような大会なんですね。
浜野会長は「60歳までは続けよう!」と思っているとのこと。
当日の運営メンバーは20数名。これまでは謝礼も払えなかったのですが、それが心苦しいということで基金にサポート依頼をいただきました。
今回のインタビューで大会の趣旨や目標を聞き、今後も継続して支援していきたいなあと感じました。
当日の中継はございませんが、SNSは結果速報で盛り上がるかと思います。
ぜひウォッチしてみてくださいね!