オトコの落ち着くところ〜リリスとエバ〜


人類最初の男女はアダムとエバ(イブ)と言われているが、エバの前にアダムにはリリスという妻がいたと言う説がある。リリスはアダムに対等に求める奔放な女であったため、リリスは追い出され、エバを作ってもらった。忠誠心のある妻である。

占星術にもリリスという感受点があって、月の遠地点・ダークムーンと呼ばれる。人の隠された欲望や誘惑、無意識の吸引力というようなもの。

人類のDNAにそれらの情報は、埋め込まれているワケだけど、男は一度は誘惑する女を拒否って捨てる勇気を育てられることで、自分と一緒に歩んでいける本物の伴侶を得られる仕組みになってます。

リリスは堕ちて悪魔と結婚する。つまりは悪魔と契約を結んでいる。悪はそこらへんにはびこっている。

女は2種類に分けられるのかもしれないが、エバも蛇にそそのかされて、禁断の木の実を食べてしまう。そこで自分が裸であることに気づき、恥ずかしさを覚えてしまう。ここの根本的なとこに、「禁断の木の実を食べたら善悪がわかり神に近づきたい」と思って食べてしまうのだけど、この神を越えたいというエゴがあったがために、エデンの園を追い出されてしまう。

人を不幸にしているのは、このエゴだね。充分に与えられているものに満足せずにもっともっとと求める欲。いまも人は外の世界にもっともっとと求めて、自分の中にすでにあるものに気づかない。

人のエゴの下には、無条件の愛が備わっている。それなのに自分で自分をエゴで汚して不安になり、人と比べたり競争したりしてしまっている。

そして神を越えようと、天に届く石の塔を作る「バベルの塔」の話もあるのだけど、ここでも自分たちはすごい、神なんて越えられるとしたことで神の怒りに触れて、言葉を通じなくされた。それまでは人類はひとつの共通言語だったのを、このおかげで日本語や英語など世界で使われる言葉がバラバラになり、気持ちが通じないようにされたのでした。

それを考えると、言葉だけではなくすれ違いや思い込みなどで、人のココロが通わないということもここからきていると思う。

欲は、ココロが満たされていると、ほとんどいらなくなる。でも人がエゴから抜け出すのは、訓練が必要だ。それが魂の成長であって、もちろんだけどエゴから抜けて無条件の愛を知る人には本物の愛があるので、不倫なども全くしない。たったひとりを愛せることは、満ち足りた自信と信頼があるということで、誘惑にも負けないということ。

アダムはリリスを追い出し、エバを作ってもらったので、そういう誘惑も断てたということだ。そういう意味でも男性は頭がよく、根本的に求めるものを知っていると思う。女性はリリスのようにズルい女ではなく、エバのように受容できて求められる女になろうね。

Astro-Quartz

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