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いろいろな施設 2

こんにちは!いつも読んでくださりありがとうございます🌟

今回は、前回の続きで、乳児院・児童養護施設に引き続き、「施設養護」の中の色々な施設をご紹介します。今回お話する施設は、一般にはあまり知られていませんので、初めて耳にするところが多いと思います。

自立援助ホーム

 自立援助ホームでは、おおむね15歳〜22歳位までの子どもが「自立を目指して」生活しています。年齢的には児童養護施設ともかぶりますが、最も大きな違いは、「働かざるを得なくなった」子どもたちが入所している点です。児童養護施設を18歳で卒園して就労した子どもや、中卒や高校中退などで就労する子どもなどが、働きながら「経済的にも精神的にも自立した生活がおくれるように」なるまでの主に数年間を支援する施設になります。

 自立援助ホームは、2019年度末で全国176箇所、定員1,148人となっています。施設によって支援の幅や生活のルールなどは違いますが、自立した生活を目指すための施設ですから、児童養護施設などよりは職員の介入は少なく、自主性を重んじて行動を促す支援が中心となります。 職員は主に児童指導員です。入所希望の窓口は主に各地域の「児童相談所」です。(#189にかけても0K)

 現在では児童養護施設などを対処したあとの子ども達への支援の不足がニュースなどでも度々問題になっていますが、(主に)18歳で、頼れる存在や場所の少ないまま社会に放たれる子どもたちにとって、生活の拠り所となるとても大切な施設です。

*自立援助ホーム 一覧  ご参照ください。

母子生活支援施設

 母子生活支援施設は、その名の通り(原則として18歳未満の)子どものいる母子家庭が、子どもをそだてながらの自立を目指して生活している施設です。(数年程度)各家庭それぞれに独立した居室空間があり、母子はここで子育での支援を受けながら、仕事や学校に通ったりしています。(充実の育児サービス付きのマンションといったイメージでしょうか。)実際には中・高生を抱えた家庭の入所などは少なく、乳幼児など低年齢児を抱えた家庭の利用が多いです。

 施設で暮らす母子には、住む場所に困っている家庭、経済的に自立できていない家庭、DV被害から逃げてきた家庭、子育てのスキルが不十分で養育の支援が必要な家庭、母親の体や心が不安定な家庭などがいます。 母は、この先自立した家庭生活がおくれるように支援員とともに計画を立てて取り組んでいきます。しかし、母子の関係性の悪さや、母の不適切な養育などが見られる場合には、母子を切り離し、子どもが児童養護施設などに移動する場合もあります。

 母子生活支援施設は2019年度末で、全国226箇所、定員4,672世帯あります。職員は母子支援員、少年指導員などが少数名在所しています。入所を希望する場合の窓口は、各区市町村の「福祉事務所」となります。

*江東区の母子生活支援施設のパンフレットを貼っておきますのでご参照ください。

当事者に知ってほしい

 上記の2つの施設は共に、当事者にこそ知ってほしい施設です。人生なんてどうなるかなんてわかりません。自分や周りの人や子どもたちが生活に困ったときに、「こういう支援があることを知っていれば(知らせてあげられていたら)、人生変わったかもしれない」などの状況を作らないためにも、どこか頭の片隅に入れておいてほしいなと思っています。そして、困ったときは無理せずに頼ることができる世の中になってほしいなと思います。

今回はここまでにします。次回は残りの2施設についてお話ししますね。

最後までありがとうございました。

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