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"繋がる" という意識


最近、何においても "繋がる" という意識が重要なんだと感じています。

誰かに冷たくしてしまっている人や、相手に自分本位な印象を与えてしまっている人は、繋がるという意識が薄いような気がする。

仕事でもそうだし、被災地支援でもそう。

「仕事を与えてる」「仕事をもらってる」ではなくこの仕事を通じて繋がってる。「助けてる」「助けられてる」ではなく、"繋がる" を意識することでお互いに得られるものがあるはず。「クライアント」「お客さん」とか「被災地」「被災者」というふうに一括りにするのではなく、人と人で繋がること。

この人とどう繋がるか、この場所とどう繋がるか、という意識を真ん中に置いていれば、もっとみんなが心地よく自分の在るべき姿で物事に取り組めたり、誰かを傷つけたり誰かに傷つけられたりすることもないのにな、と思う。

私が小諸という街にちょうどよくフィットしたのは、小諸に集まる人たちが自然と持ち合わせている "繋がる意識" のおかげなのかなと最近感じてます。

小諸に暮らし始めてから「うちのためにこれやってよ!」と頼んでくる人はほとんどいないし、まずは人と人で繋がり、お互いがどんなものに心が動いて、どんなことに興味を持っているのか、というコミュニケーションを大切にしてもらえる空間がとても多い。

小諸でアクティブに活動している人たちも「小諸のためにやってやる!」という感覚は意外となさそうで、もちろん「結果的に街のためになったら良いよね」という想いはありつつも、まずは目の前にある場所でここにいる人たちとどうやって繋がって面白いことをしていくか?ということへのワクワクが最初の原動力になっているような気がします。

その感性で動いている街の人たちがいるこの空気感は何かにチャレンジしていく上ではとても心地が良いし、だからこそ否定的な声は全く生まれない。

つまり結果的にそうした繋がりを大事にしたワクワクから生まれたものが今の小諸の盛り上がりを創っているわけだけど、だからといって「うちらこんだけ小諸のためにやったんだから、市もがんばってよ!」という空気感もあまりない。(0ってことではないけどね)

もちろん小諸市は人口4万2千人の街で規模もそんなに大きくなく、自治体の人たちの顔が見えるというのもひとつ大きなポイントではあるけど、でもこうした空気感を生んでいる一番のポイントはやっぱり小諸の人たちが持つ "繋がる意識" なんだと思います。

もちろん私も小諸市に納税している市民のひとりなので、やることはちゃんとやっていてほしいという想いはありつつ笑

でも「市役所の人」と一括りにせず、「市役所の○○さんはこういう角度から小諸市のことを想っている」「○○さんはこういうアプローチで考えている」とひとりひとりと繋がり、その人の想いを知ることで、お互いに目の前の人間関係や時間を大切にできる。

これはたとえばお客さんとして自分がどこかへ行く時も同じで、「お金を払ってるんだからやってもらって当然」ではなく、店員さんが丁寧に食事を運んでくれたりサービスをしてくれたら目を見て「ありがとう」と一言伝えるだけで、帰り際に「ごちそうさま」と伝えるだけで、その人、その場所と繋がることができて、お互いにその繋がりを大切にすることができる。

被災地支援も同じで、やっぱり「被災者」と一括りにして繋がる意識がなくなってしまうと、「被災者」という枠の中にいる人は「私は家が全壊したわけではないけど被災者として支援を受けて良いのだろうか?」「うちよりももっと被害を受けてる人もいるからもう少し我慢してみようかな?」と迷ってしまったり、「支援ばかりしてもらって何も返せていない」と申し訳ない気持ちになったり。

こうしたマイナスな感情が増えていくと、本当に必要な場所で誰かに頼ったり寄りかかれなくなってしまう状況も今まさに能登半島地震で被害を受けた場所で起きている。

災害大国と言われる日本で絶対に災害が起きないと言い切れる場所なんてどこにもない中、誰しもが「明日は我が身」という立場にある。だからこそ、私と、あの人と、で繋がりながら、「お互い様だよ、あなたが大変時はできることをさせてね」という気持ちを持って取り組めば、きっと相手も「ありがとう、あなたが大変な時は私も力になるよ」と気持ちよく支援を受けられるんじゃないかな。

能登半島地震の状況を聞いていてもそうだし、ここ最近仕事のことでも繋がる意識が薄いことで生じる違和感やズレがいくつか重なったりして、そんな中で「なぜだろう?」と思考を巡らせてたどり着いた答えが "繋がる意識" の違いだった。今のところ、の答えだけどね。

人と人とで繋がるということは、目の前の相手を大切に想うということ。つまり繋がる意識さえあれば自然と思いやりを持ちあえる関係性になれるはず。

いつだってものごとはとってもシンプル。

ただ、繋がれば良いだけ。きっとそれこそが、目の前の物事をみんなにとって気持ち良い方向に進めたり、ポジティブな未来を創造できるスイッチなんだなと感じます。

誰かに対してトゲを持ってしまったり、今いる場所が窮屈に感じてしまっている人は、ぜひ一度、目の前の人と "繋がる" という意識を持ってみてもらえると嬉しいな。
(もしこれを読んで試してみた人がいたら、こっそりその感想を教えてください)

最近感じていたこと、一旦今日はここまで。

最後まで読んでくれた心優しいあなたにとって、今日も幸せな一日となりますように。


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