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また、地球のどこかで。

Googleの活動管理アプリ「Fit」の通知が鳴った。高強度の運動ができましたね!えらいね!という内容。昨日は車移動しかしていなかったのに、なぜ…?

恵比寿ガーデンプレイスにて、体で音楽を感じ、なーーーんにも考えずに踊りまくったからである。8000歩も歩いていることになっていた。踊りすぎである。

大好きなバンド「CHAI」が、今月で活動終了とのこと。慌ててチケットを取ろうにも、全国を廻るファイナルツアーは完売。推せるうちに推しておくべきって…、こういうことか…!!!と落ち込んでいると、少しして追加公演決定との通知。爆速でチケットの購入を済ませ、どうにかCHAIのライブにたどり着いたのである。最後の勇姿を見ようと、世界中からお客さんが集まっていた。

私にとって最初で最後のCHAIのライブ。
面白いことに、ずっと対話している感覚だった。
私は普段からあまり歌詞を追わず、音楽を音のまま聴くことが多い。お気に入りの曲は沢山あるが、曲名も覚えないので「あの、〜〜〜♪って曲!」というようにしか把握できていない。
ただただ音の波や音の言葉、音の感情に揺られて没入するのが大好きで、CHAIの楽曲についても同じだった。

案の定昨日も、沢山の楽曲のうち「MATCHA」と「N.E.O.」以外曲名は知らず、それでも踊り倒し、涙も流し、yunaちゃんのドラムに煽られてはさらに激しく踊り、yuukiちゃんのベースに狂わされ、manaちゃんkanaちゃんの最高の歌のハーモニーに酔いしれ、目いっぱいCHAIを堪能した。曲を正確な情報として知らなくとも、彼女達の魂が常に爆発しているから、私も客席で爆発できてしまう。

一方、CHAIは圧倒的な空気を纏っているのに親しみやすく、観客の皆さんもふわふわと素敵な雰囲気で、「なんかいいじゃ〜ん♪」「生きてて良かった〜♪」と思わず感じてしまう空気に会場全体が包まれていた。私も多分に漏れずニコニコ。ライブでこんなに罪悪感なく好き放題踊り倒し、笑顔を爆発させたのは初めてだったかも。

最後にメンバー全員からご挨拶を頂いたのだけれど、みなさん口を揃えて言っていたのは、CHAIが活動終了しても作品は残るし、CHAIはみんなの心に生き続けるよということ。

特に胸に刺さったのはyunaちゃんの言葉。

「みんな健康で!健康ならまた会えるよ!みんな地球にいるし!」

2024.3.6 CHAIのライブにて

心がぴくっと動いたのを感じた。
生きてりゃいいよな。それだけで凄いことだよな。何を私は毎日焦って自分をジャッジして「ダメだダメだ!まだまだだ!」と根拠なく責めていたのだろうと、その一瞬で反省したのである。
自分を認めると周りの人を認められるし、感謝できるし、ニコニコできるし、いい事の連鎖が起きそう!と思い、これってまさにyunaちゃんでは…?CHAIそのものでは…?と気付かされた瞬間だった。

そこからはもう号泣で、あなた達に出会わせてくれてありがとうと思った。音が綺麗とか、音楽性とか、見た目が…、パフォーマンスが…とか、そういう次元ではなく、意志の提示や対話や議論や受容などがステージ上で繰り広げられ、その様を目撃させてくれて本当にありがたいと心から思ったのである。

今後、多彩なみなさんはそれぞれ多方面でご活躍されると思うから、今後もぜひ応援させてくださいと、そっと思いました。

CHAIありがとう。そしてお疲れ様でした。

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