日記1229 帰省したらウマ娘に関して家族会議が開かれていた

こんにちは。
今日は実家に帰りました。
新幹線とかのリクライニングって、気を遣っちゃう人はあんまり倒せないから優しい人が損するシステムだなと思います。

久しぶりに家族で集まったと思ったら、酔いも回って饒舌になったのかウマ娘に関する家族会議が開催されました。話し合いの内容が印象に残ったので記録しておこうと思います。
家族みんなウマ娘のゲーム未プレイなので許してください。フェミニズムに関する内容が含まれます。



きっかけは、母の
「ウマ娘の
①ウマという(一般的には)家畜+若い女性という組み合わせ
②女の子に露出多い服を着せて走って競わせようとする魂胆
などコンセプトが気持ち悪い。生理的な嫌悪感を感じる」
という発言でした。

これに対する兄と父の最初の反応は
兄:男はそういうコンセプトが好きだし、女も(AV女優などの存在を例に挙げ)そういうのが好き(恐らく、性的に見られることを悪く思っていない、の意)
父:母の考えすぎ

母はこうした意見に対して、根底にある女性蔑視や女性を性的な対象としてのみ捉えることの嫌悪感を表明しました。
私はこのタイミングでお風呂に入りました。

私がお風呂からあがったときには、父や兄は「今かなりの勢いで売れている事実があり、女性にもウマ娘ファンはいるため、ウマ娘というコンテンツの社会的な倫理観や女性の扱い方を問題だとは感じない」という結論を出しました。
母は「今は狭い界隈や需要に対してのアプローチだが、今後ウマ娘の存在を拡大していくならばこうした嫌悪感を感じる人のことも考えるべきである」と主張しました。

結局、「嫌なら見なければいい」「衆目に晒すのであれば配慮が必要」という意見が平行線をたどり、雰囲気も悪くなったので明日の予定についての話題にいつの間にかすり替わっていきました。



私はなんと言えばよかったのでしょうか。
私はえちな女の子も好きだし、えちじゃない女の子も好きです。女の子のキャラクターが好きだし、JCもJKも好きです。
一方で盗撮や痴漢などきしょい被害にもあったことがあり、社会に蔓延る性犯罪や女性の扱いの軽視については辟易としているところもあります。

私は、こうしたフェミニズム論争に関しては「課題意識の差」が課題だと考えています。
一部の女性が感じる課題を、(我が家の中の)男性全体が課題として捉えられていなかったり、認識できていなかったりすることが問題なんだと思います。

こうした普段意識しないと認知できない女性蔑視や女性軽視の問題は、巡り巡って男性に被害を及ぼすと思います。
(かつて黒人全体に加害性を押し付けたように)痴漢に対して「女性側がそんな格好をしているのが悪い」「朝の慌ただしい電車を止めるな」「気のせいじゃないか」「冤罪の可能性があるから」と加害者を擁護するような意見が多ければ、「男性ってみんな痴漢を容認する潜在的な犯罪者だ」と加害性を男性全員に押し付けられるようになるかもしれません。現にちょっとなってる。
こうした男性差別を防ぐためにも、相手の立場に立って、だめかな?と思うことには気を付けられるようになる必要があると思います。どうでしょうか。



こう言いたかったんだけど、兄が「女の意見はもうおなかいっぱい」って雰囲気を出していたので言えませんでした。大体一緒の環境で育ってきたはずなのに、兄は私のことも女全体のことも嫌っているみたいなのはどうしてなんでしょうか。

結局、私の家族の中で母親の意見は「うるさいおばさんの小言」として消化され、父と兄によって割と笑い飛ばされてしまったのですが、なんかもっとどうにかできなかったかなと悩んでいます。私は自分の家系から(もう長く生きている父はともかく)兄のような偏見を持つ人間をこれから世に出したくないです。

ツイッターでフェミニズムの啓発を行っている人を「ツイフェミ」と揶揄する風潮があります。私はこうして揶揄している人たちに兄の面影を感じます。フェミニズムがうるさい戯言ではなく、一意見として聞き入れられるためには、フェミニズムの成熟とともに社会の倫理観の涵養も必要だと思います;;
私もフェミニズムについていろいろ調べてみていますが、私の意見がフェミニズムの潮流としてメジャーなものなのか、今回の論争における回答として説得力があるものなのかはわからなくなってしまいました。どうしても男性女性という立場があってその視点からの見方になってしまうので、自分の意見を主張することも相手の意見を聞き入れることも難しいなと思います。


考えてもあんまりすっきりすることがないからこうした問題は普段目を背けたくなってしまうのですが、せっかくの機会なので文字にしてみました。
読んでくれた人もいっしょに悩んでくれたらとても嬉しいです。

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