娘の手術

年末年始の連休が明けて、月曜からいつも通りの生活…といきたいところだけど、今回はひとつ大きなイベントを乗り越えなくてはいけない。
それは、娘、れーちゃんの耳瘻孔の手術。

れーちゃんの耳には生まれつき耳瘻孔という穴が空いている。
どうやら、耳を作る時に本来ならくっつくはずのところがくっつかず、耳の中にアリの巣のような空間があるらしい。
耳瘻孔があること自体は珍しくもなく、多くの場合は放っておいても何の問題もない。
だけど、れーちゃんは不運なことにその部分が細菌感染を起こし、さらに不運なことにその細菌にMRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌。通常の抗生剤が効かない菌)が含まれていたのだ。
一般的には感染して炎症を起こしても抗生剤を内服すれば2~3日で治るのだけど、れーちゃんの場合は耐性菌にも効く抗生剤を入院して点滴投与しなくちゃいけない。
しかも、MRSAの院内感染防止のため部屋から出るのは原則禁止。
これが、とてもきつい。
私も子どもも気分転換ができない。
機嫌を損ねて号泣する子とふたりきりで過ごす密室は、本当に心が削られる。

れーちゃんは生後1年になるまでの間に2回感染を起こし(1回感染を起こすと繰り返しやすいらしい)、1歳過ぎて手術(全身麻酔)のリスクも小さくなったから「耳瘻孔、取っちゃいましょう」ということで手術をすることになった。

先生は「取っちゃいましょう」なんて軽く言ったけど、そして、実際手術自体は決して難しくない手術だけど、手術に辿り着くまでが長かった。
全身麻酔をする条件はこどもが健康状態であること。
しかし、れーちゃんは保育園に通い始めたばかり。
ほんとうに毎週保育園から風邪をもらって帰るれーちゃんに、延びる手術日。
そして、ようやく年末年始の長期連休をもって、なんとか規定の日数風邪をひかず、健康で過ごせたのだ。

我が子が全身麻酔で手術するなんて、もっとナーバスになるかと思っていたら、風邪をひかずに手術日を迎えられただけで達成感ありまくり。
さらに、食欲魔人のれーちゃんと過ごす手術前と手術後の絶飲食タイムが壮絶すぎて、手術中は完全に私の休息タイムとなっていた。
いつも通り元気に(号泣しながら)手術に向かって、元気に(号泣しながら)手術から帰ってきてくれてなによりだった。
手術が終わってもしばらく経過観察のために入院が必要だけど、ひとまず手術という大きな山を乗り越えたので一安心。今後耳瘻孔の感染再発にびくびくしなくていいんだなーと思うと、本当によかった。

れーちゃんの耳に耳瘻孔があることも、それが耐性菌に感染したことも、感染が繰り返しちゃったことも全く予想外だったけど、なんとかいい方向に収まってくれそうでよかった。
これから先も色々予想外なことが起きるかもしれないけど、私たち家族にとってより良い道に繋げられたらいいなぁ。

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