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北海道移住ドラフト会議に”選手”として参加して良かった3つのこと

今年度の北海道移住ドラフト会議の選手エントリーが開始。

私が参加したのは2021-2022の回。まだ休学して半年、何も実績がないただの24歳だったけど、圧倒的な熱量の2日間を過ごしたのはもう昨日のことのよう。そんな私が今度は運営の立場として、あの熱量をつくる側になったの、すごくない!?笑

ってなわけで、そもそも北海道移住ドラフト会議って何なの?という声もDRIVEで聞く機会があったので、自分の備忘録の意味も込めて書きます。エントリーを悩んでいる1人でも多くの人に届いたらいいな。


「北海道移住ドラフト会議」って何?

そもそも、「北海道移住ドラフト会議」とは、ただの移住マッチングイベントではないんです。

プロ野球のドラフト会議に見立て、人材(移住者)を求める企業や自治体を「球団」、移住を検討している人を「選手(移住志望者)」として指名会議(ドラフト会議)をする2日間のイベントです。2018年から毎年開催されていて、今年で6回目を迎えるそう。

移住フェアのように、移住希望者が行き先を選ぶんじゃなくて、企業や地域側が、未来の地域の担い手となる人材を選ぶという新感覚の移住マッチングイベントなんですよ。

👇ざっと雰囲気を知りたい方はこちら

しかも驚異の移住率...! これみて!

毎年12の自治体・企業が「球団」としてエントリー、移住検討者を指名(1球団2〜3名が指名できる)してきました。過去5回の開催で延べ60自治体・団体が球団、166名が選手として参加し、そのうち34名が北海道へ移住(うち9名が球団自治体への移住)しました。

https://prtimes.jp/main/html/searchrlp/company_id/129683

というわけで、毎年、北海道Loverたちによって運営されている北海道Lover予備軍のためのイベントと言っても過言ではない激アツな2日間なのです。

👇もっと詳しく知りたい方はこちら

👇選手エントリーを考えている方はこちらhttps://hokkaidoiju.com/2023/11/01/2023-24recruiting-players/

北海道移住のきっかけ

わたしが北海道に移住したのは2019年の春。出場したのは2022年の春。あれ?出場する前に移住してない…?

はい、そうです。私の移住の理由は、高専からの3年次編入学。移住したのに、北海道移住ドラフト会議に出たの?とよく聞かれますが、移住が前提条件じゃないのが「北海道移住ドラフト会議」のいいところ

そもそも私が進学先として札幌(札幌市立大学)を選んだのは、札幌の人と暮らしが好きだから。散歩しに豊平川へ(200万人都市でこんな街中に大きな川が流れてるなんてレア!)、ハイキングしに円山登山へ、天気のいい日は車で30分でスキー場、少し足を伸ばせば温泉街の定山渓に行ける。なんて最高な場所なんだ…!

しかも本当に人の縁に恵まれていて、学生ながらにたくさんの面白い大人がプロジェクトに誘ってくれて、参加させていただいていていて!だけど、コロナ禍になって、オンラインコミュニティに入ったりしていたら、なんとなく札幌だけじゃ物足りなくなって。

北海道は愛知の16倍の面積があるらしいと知ったら、やっぱり北海道中のもっと面白い大人に会いたいって気持ちが沸々と湧いてきた。

北海道移住ドラフト会議への憧れ

毎年恒例の茶番シーンの一つ、始球式の様子(北海道移住ドラフト会議2021-2022)

明確にいつこのイベントの存在を知ったのかは忘れちゃったけど、同世代が”選手”としてエントリーしているのを知って、すごいなあ〜と漠然と思っていた。”選手”って、なんか自分に自信があってスキルがしっかりあるからこの街にこんな形で貢献できます!っていうんでしょ…。それはまだ私には早いな。30歳くらいでエントリーしよって感じ。

そんなことをぼんやり考えながら、もう一回調べてみた。

移住〜関係人口まで、とにかく「北海道」に関わりたい人を募集!移住が必須条件のイベントではありません!人生一度とない、ドラフト指名される感動体験を!(※必ずドラフト指名される設計になっています)
憧れの北海道に住んでみたい
・北海道の自治体や企業と一緒にお仕事をしてみたい
・北海道の友達を増やしたい!
・北海道の旅行先、滞在先など選択肢を増やしたい!

https://hokkaidoiju.com/2023/11/01/2023-24recruiting-players/

なるほど、これなら、まだ何者でもない私でもエントリーできるかも。と感じてから、かれこれ2ヶ月くらい今年エントリーするのか否かを悩んでました。(笑)

いつもギリギリのエントリー!?

そんな優柔不断な私の背中を押してくれたのは、当時インターンシップでお世話になっていた八雲SENTŌの赤井さん。漁師さんやゲストハウスのヘルパーたちと楽しく飲んでいた時。

【赤井さん:赤 / ちふみ:ち】
赤:ちふは北海道移住ドラフト会議エントリーしないの?
ち:何で私が気になってること、知ってるんですか!?ってか、なにかに関わってるんですか!?
赤:関わってもるもなにも….今年、球団側として出るんよ!
ち:ええええ!そうなんですか!?
赤:まだ募集まで数日あるからノリで応募しちゃいなよ!!!
ち:え…でも、私まだ何も1人でできないし…。
赤:いやいや、いまインターン頑張ってるし….まあ、そもそも休学してる大学生とかあんまり出場しないだろうし、いけるいける!
ち:えーーー(と言いながら、スマホでエントリーフォームを開く)
赤:ほらほら!早く早く!
周りの方:え!いいじゃん!北海道移住ドラフト会議はたのしそうって聞くよ〜!
ち:じゃあ…!

このノリ。(笑) たしか、この日がエントリー〆切の2-3日前。いつもこういうエントリー系ってギリギリなんだよなあ…と思う自分にもやもやしつつ、内心楽しみだなって気持ちでエントリーフォームを飲み会中に送信。

北海道移住ドラフト会議本番

そんなイベントの流れをすこしだけご紹介。

2日間のおおまかなタイムスケジュール

DAY1は、ひたすら「お見合い」しまくる!

お見合いタイムとは、12球団と36選手が総当たりで話す時間のことを指します。選手も球団も事前に、SNSやプレゼンでお互いのことを何となく知ってはいるものの、このお見合いタイムにどんなマッチングするポイントがあるのかをお互いに話しまくります。(笑)

選手は自分のスキルやモチベーションなどを話したり、球団の求人の詳細を聞いたり。球団は、自分たちとどんな楽しいことができそうなのかを探っていきます。真面目さはありつつも、みんなラフに話してくれるのがいいところ◎

そしてこの球団ともっと仲良くなりたいな〜と思う人たちや、この選手面白そうだな〜という人と懇親会でめちゃくちゃに仲良くなれる!ってのが醍醐味でもあります。

DAY2はドラフト会議本番!

喜んでいるウニの人。

2日目の午前中はみんながソワソワする時間。そして、あっという間に「ドラフト指名」の時間に。

ドラフト会議では、12球団が獲得したい選手を指名し、その選手と正式に打ち合わせすることができる「優先交渉権」を得ることができる。選手が入団したい球団を指名することはできない。1度に複数の選手を指名するわけではなく、指名できるのは、1回につき1人だけだ。1巡目、2巡目、3巡目……と指名は繰り返される。複数の球団が同じ選手を指名した場合は抽選となり、抽選で当たった球団が「優先交渉権」を得る。抽選に外れた球団は再度考えて指名し、その指名が重複したら再び抽選となる。

自分の名前を司会である、「プロのアナウンサーの方」と呼んでいただけるし、なによりも自分が球団から選ばれた理由を聞くことができるという豪華さ....!

自分の名前がスクリーンにでかでかと映る経験もなかなかないと思う

ドラフト指名の時間が終わると、自分と同じ球団に指名された選手たちとその球団とで集まって、「キャンプイン(球団の視察や移住体験など)」をどんな形で行いたいのかを話したり、具体的にその球団と選手がどんな関わりしろが持てそうか、などを考えたりする時間に。

👇私の「SHAKOTAN GO」へのキャンプインの様子はこちらから!

よかったこと①ローカルなキープレイヤーに会える2日間

北海道で何かチャレンジしてみたい方にはピッタリなのが、この2日間で様々な分野のキープレイヤーに会えちゃう!球団はもちろん、北海道移住ドラフト会議を運営している一般社団法人さーもんずや、その他のイベント運営メンバーも素敵な活動をしてるんです。

ゲストハウスに遊びに行っていた時代からお世話になっている、あらゆる境界線を溶かす「とかし屋」のりょうへいさん。北海道のお祭り好き男といえば!な、NoMpas総合プロデューサーのいがP。産官学連携組織の運営や全国でファシリテーターとして活躍していて私が大尊敬している黒井さん。北海道移住ドラフト会議の裏方を支えまくっていて、このイベントの乾杯を担当している岩間さん。

などなど、面白いメンバー盛りだくさん。この運営メンバーと会って話すだけでも価値ありだと勝手に自負してる(笑)

👇さーもんずメンバーが気になった方へ
https://hokkaidoiju.com/member-salmons/

よかったこと②自分が主役になれる日

SHAKOTAN GOの五十嵐さんと選ばれた選手たち

この2日間は、私史上、最も自分が主役になる時間が多かった。初めて会った人が自分に興味を持ってくれて、しかも一緒に何かできないか考えてくれるなんて幸せなこと、日常でそんなにたくさんないんじゃないかなと思います。

12球団とのお見合いタイムや懇親会など、瞬間的に自分の考えやキャラクター(ここでいうのは見せかけの個性ではなく、自分の属性を認識し、36人の中でが1番だと思うもの/ことを見つけて行動する)を意識してました。

私の場合は「フィンランド語が話せる24歳、中野智文です」と行って回ってました(笑) この一言から、サウナ・デザイン・留学・教育・福祉の話に広げられるな〜と。多くの情報がある中で、少ない時間で自分を覚えてもらえる工夫をし、一緒に何かやったら楽しそう!進みそう!という印象を相手に持ってもらえるのか。

ずーちゃんにインタビューされて、ちょっと恥ずかしい私w

目立ってなんぼ、ふざけてなんぼなので、この2日間はハメを外すことをお勧めします。(笑)

よかったこと③北海道との関わりしろが盛りだくさん

2年ぶりに再会した友人と、前日のカラオケで仲良くなった同世代の選手と。

結論から言うと、私は指名いただいた「SHAKOTAN GO」のある積丹町には移住しませんでした。

でも五十嵐さんとの繋がりができて、今はSAPPORO Incubation Hub DRIVEというインキュベーション施設(五十嵐さんが立ち上げ時にプロデュースし、現在は(株)大人が運営受託)でコミュニティマネージャーとして働かせてもらってます!!

スナックで大爆笑する私と五十嵐さん

指名が被ってしまった安平町(球団)には教育系イベントのボランティアに参加させていただいていたり、さーもんず代表理事のりょうへいさんとはU35-SAPPOROというコミュニティ運営をしていたり、同じく選手だった同世代の友人にキャリア相談をさせていただいていたり。

この2日間で出会った縁がつながりまくっていて、本当に嬉しい。一緒に「働く」だけの関係ではない、自分の活動を広げるきっかけがたくさん転がってるのがすごいところ。

「今年のドラフト1位は私だ!」 クレイジーな運営メンバーがあなたのエントリーを待ってます!

というわけで、移住ドラフト会議の魅力、伝わっただろうか…!?

選手になったら、とにかく「北海道で」こんな友達が欲しい!こんな未来を作りたい!というあったかーーーい人たちに巡り会えること間違いなし。
選手やってみて、ぶっちゃけどうだったの?当日までにやったらいいことってなに?などなど、ここには書ききれなかったこともたくさんあるので、もしエントリーに悩んでいる人いたらぜひお話ししましょう〜〜!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました〜!

👇明日はこんなイベントもあるのでぜひ!


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中野 智文 / Nakano Chifumi

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