夢の話

小高い丘の上にあるおしゃれなレストラン。スウィートビュッフェに来ていた。

15時過ぎの話。
外はさっきまで雪が降っていた。
食事を取りながら一緒にいるのは元推しくん。
お別れしてから初めて会ったし、もう話すこともないと思っていたから他愛もない話でやり過ごそうとする私。
食べたいお菓子もあまりなくてコーヒーに口をつけてぼんやりしてた。

なんで呼んだか、わかる?と聞かれる。
確かに会いたいと呼ばれたけど、本当に会うとは思ってなかったよ。と返す。
本当のことを知りたいんだ。真剣な顔で問われて戸惑う。

…今更なぜなのか。
私の発言の意図は当時伝えていたはずだ。それを受け入れられずに会えないと突き放したのはあなたなのに。
そう思いながら苦笑いした。

本当のこと、ね。言うにも聞くにも覚悟がいるけど…いいの?と言い淀む。

私はあなたのことを愛しています。ずっと一緒にいたい。今でもそう思っている。そう心の中でつぶやき、それを言うかどうしようか迷いながら視線を外に向けると推し様の車が見える。
16時までに戻らないといけなくて迎えに来てもらったんだった。

ごめん、1分だけ待ってて。
そう言い残して推し様のところに。
私の視線の先に誰がいるか気づいた元推しくんは複雑そうな顔で私を見送る。

大丈夫?ちょっと道が悪すぎて16時に戻るならもうそろそろ出ないとかも。
推し様と助手席の窓越しの会話。
確かに…。うん、そうだね。

伝えたかった想いをどうしようか考えながらレストランに一歩踏み出す

そこでアラームなって目が覚めた。

願っていた頃は一度も夢に出てこなかったのに今更どうして?という思い。
さらに2人揃って出てくるって何かあるのか…?

伝えたかった思いを伝えるのか、伝えずにそのまま別れるのか。
今の自分に照らし合わせると単純に夢の話だよ、と片付けられない。
そんな示唆に富んだ内容だった。

選んだのは元推しくんではなくて推し様だよ、だからもうあの時のように身を焦がすような恋をしなくても良いのだよ…と捉えることができる。

逆に女風からの卒業という点から見ると、
元推しくんが卒業しないという選択、推し様が現実に戻って卒業するという選択の具象化であるとも言える。

どちらにしてもその時の2人から突きつけられた「あなたはどうするの?」という問いに、答えられなかったのは確か。

夢の中の私はとても迷っていた。
夢から覚めた私もまだ迷っていた。
忘れたくなくてnoteに下書きして読み返して。
あまりの内容に動悸は止まらないし、仕事しながら検証しよう…なんて思ってたのにやたらと忙しいし。

数日経つ今もまだ夢の中の私がどう選択するべきだったのか答えは出ない。
もしかしたら時間だけが解決する話なのか…?
半年かけて元推しくんとのことを消化したと思っていたのにまだ乱される。
そうなるうちはまだ答えを出せないのなら一度棚上げしたほうが良いのかもしれない。

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