Love me,I love you①

会うまではもっと違うタイトルになるはずだった。いやマジで。
でも実際会うと全くそんなことはなかった。というかより一層深く推し様と自分を知ることになった。
少なくとも彼は私と過ごす時間を楽しんでくれていること。
自分がセラピストとしてやってみたいことの実験台として私を選んでくれてること。
1年かけてじっくりと体を開発され、どんな責めに弱いのか、逆にまだ気持ちよさを味わえてないところはどこなのかを今回は明確にしてくれた。
そして彼の引き出しはまだ全部見ることはできてない。全部見せてないよ、と笑われた。

2人で触れ合ってない、会えてない時間すらほんの些細なきっかけで体の奥から突き上げるような余韻を残してくれるようになったのも、私なら楽しめるでしょ?ということだったらしい。

次回に控えたお泊りの計画を相談したくて、まずはデートから。
コーヒー飲みつつ、何をしたいか、時間はどれくらい必要か。ホテルはどうするか。
初めて行ったカフェの2階はとても可愛い雰囲気で、2人で写真撮りまくったりして。
誰もいないカフェの小部屋でどこのホテルがいいかなぁ…とか話し合って。

クリスマス兼誕生日プレゼントを渡せてよかった。いつも使ってる下着だけどちょうどほしかったらしい。ほっ。
誕生月だからたぶん色々プレゼントもらってるんだろうな…車のキーケースが新しくなってた。
まぁ、よそはよそ。私は私(笑)

ホテルの部屋も意図せず白い部屋で。今日のテーマは白らしい。
もぐもぐタイムは既に済ませていたのでさくさくと準備。
ニットが暑くて脱ぎたかったけど、服の下の仕込みがバレるので迷った挙げ句、インナーにしていたヒートテックを脱ぎ脱ぎ。胸元からチラ見せになるけどまぁいいか。

タバコを吸いながら、実はお休みしようと思っていることを伝えた。
どのみち、3月から4月はかなり動きづらいこと、仕事も忙しくて今までのように無邪気に利用はできなさそうだということを伝える。
「まぁ、これ(女風)は余暇がないとね、使えないからね。でも…」
でも?
「そうできるかはまた別の問題だよね。」と含み笑い。
こちらもつられて苦笑い。

「さて、準備できたよ?」横に座って耳たぶにキスしながら囁かれる。
この時点で、主導権を握りたかったのに1週間我慢しまくった体は言うことを聞かない。深い襟元から手を入れられて丹念になぶられる。
そしてあっという間に彼の指と声に堕ちる。カットしたての髪と剃りたてのうなじに指が這い、口づけされる。
気づけばベッドに押し倒されていた。
のしかかるように首元にキスされ、ニットワンピースを脱がされ、ストッキングを破られてその都度体が跳ね上がる。

「なぁに、どうしたの…?」
そう囁かれるが、一気に高みに連れて行かれたため言葉にできない。
私の呼吸が落ち着くのを待って甘いキスが繰り返される。
だめ、とまらない。こわれちゃう…
口をつくのは喘ぎ声か止められない体を理性で抑え込もうとするつぶやき。
それでも初めの方はまだ気持ちよさに身を任せていたのだ。

彼に、あることをされるまでは。

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