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100日後に引退するBL小説家 14日目

4/5(日) 14日目

 引退を決めてから2週間がたった。昨日ようやく重い腰を上げて読み切りを書いたが、やっぱり続けられる自信もモチベもない。

 モチベ。当初は「あまりにも好みのBL小説が少ない!」という飢えから書いていたのだが、今ではんほぉ系も♥喘ぎもラブラブハピエンも、pixivにあふれている。

 供給は充分になされている。もう私が書く必要はまったくない。

 その程度の執着でよかったのだ、と自分を納得させるのに時間がかかる。だからこそ100日後という期限をきった。

 おこもり推奨のこのご時世、暇を持て余した他のクリエイターは素晴らしい作品を世に生み出すだろう。

 だからこそ、自分みたいな怠惰な元小説家がいてもいいんじゃないかなーと言い訳をしている。


 noteでおもしろそうなマンガのネームがあったので、投げ銭で1000円贈与した。想像以上に喜んでくださったのでよかった。

 私はお金持ちではない(なんなら実家が倒れると即死するレベルの貧乏)が、こういう「心を動かされたものへの、ありがとうという気持ちの表れとしてのお金」は惜しまないようにしている。

 一時期、インディーズマンガ「ブス界へようこそ」にドハマりして作者に月5000円支払っていた(現在は金欠のため、無料連載を読んで支援)。漫画家に対しては、劣等感や羨望を軽々と乗り越える尊さを感じている。

 私の小説の表紙を描いてくださったイラストレーターさんにも感謝がつきない。特にあきらこまちさんという方は何度も依頼を引き受けてくださった。これから仕事を回せなくなるのは申し訳ないが、心より応援している。

 全世界の、あらゆるジャンルのクリエイターたちへ。

 私の屍を越えて、さらなる高みへ登って行ってほしい。

サポートしていただけると僕が全力で喜びます。