うちの犬が死んだ。 そして、今日が四十九日らしい。 ぼんやり犬といた時の記憶を辿っていたら、noteの下書きに犬と散歩したことを残してあったと思い出した。 それを公開しておこうと思う。 そのうち少し書き直すかも。 －－－－－ 「おはよう」 窓越しに声を掛けると、庭に寝そべっている黒い塊が、顔だけこちらに向けておざなりに尻尾を振った。 完全に舐められている。僕は家族カースト最下位なのだと思う。悔しい。 僕があいつを喜ばせられるのはたった2つの言葉だけだ。 「
夢をみた。 僕は年齢性別バラバラの集団の中にいる。 集団はどこかを目指して移動しているようだった。 おじさんがいる。おばあさんがいる。男の子も女の子もいる。赤ちゃんがいたかどうかは覚えていない。 あの小さい二人は兄弟かもしれない。あそこは親子かもしれない。それともみんな他人同士かもしれない。 歩いている場所はどんな所だったか。 明るくはない。薄暗いともいえない。何かあったけど何もなかった。たぶん外だった。たぶん。 歩くうちに、目の前に壁が現れた。壁というか、崖だ
