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03-何故ナイフなのか

上手に混ぜて、上手に焼いて、最後の最後、上手に型から取り出せなかったら、全て台無しになるシフォンケーキ。生地の食感の好みが硬かろうが柔らかかろうが、綺麗に取り出す技術は必要です。
ペラペラのシフォンナイフでは先端位置が分からずに生地を傷付け、パレットナイフでは刃物のように切れない為に、このシフォンケーキナイフを作りました。

何故、型から綺麗に取り出すのか

ナイフを使うか、使わないかの違いは、シフォン型に焦げ付いた外殻部分を、型に残さず全て綺麗に切り出すか?型に残したまま生地の部分だけを取り出すか?にあります。

型に焦げ付いた外殻(クラスト)の取り扱い

外殻部分を綺麗に取り出した場合、ケーキの形状は外殻部の強度で保たれますが、外殻部分を型に残した場合、ケーキの形状はけーきそのものの強度で保つ事になります。シフォンケーキの名の通り、絹の食感を目指すとなると、綺麗に外殻部から取り出す方が、食感を追求したレシピ開発の自由度が向上します。

シフォンケーキナイフの効果

限りなく柔らかい食感を追求出来るという効果の他に、シフォンケーキを型から取り出す際の失敗を同時に減らす事が出来るのも、ナイフを使う合理的な理由です。
『折角焼いたのに、型から綺麗に取り出せず、台無しになった』
そんな事態を回避する為の有用な道具が、シフォンケーキナイフです。

焼きたいケーキの自由度が上がる

道具が仕事をしてくれるのならば、良い道具に良い仕事をして貰って、シフォニストは、味わいであったり、食感であったり、本来の努力すべき所にコミットする方が、正しいあるべき姿なんだと思います。

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