13年経って思うこと、気づいたこと。
今日は、ZARDの坂井泉水さんの命日である。
泉水さんが亡くなったのは、わたしが小学校4年生の時だった。
あの日は多分、日曜日か何かで休みだったと思う。
起きて、新聞の見出しを見たら訃報が載っていて、かなり衝撃を受けたことを覚えている。
ZARDを好きになったきっかけは、名探偵コナンだった。
ビーイング系アーティストはコナンのタイアップを務めることが多く、ZARDもその1つだった。
たぶん、初めて聞いた曲は「星のかがやきよ」だったと思う。
何せ、気づいたら好きになっていたので、少し曖昧である。
「悲しいほどあなたが好きで」も印象に残っている。
小学校3年生の時、デビュー15周年を迎えて、ベストアルバムが発売された。
ほしくて、親に買ってもらった。いつ買ってもらったかは忘れたのだけど、4年生の時には買ってもらっていた気がする。
わたしが車に乗っている時、車内のBGMはほとんどZARDだった。
親だって好きな歌手がいるというのに、よく付き合ってくれたと思う。
実は父もZARDのCDを持っていると知るのは、もう少しあとである。
亡くなったことを知った時はショックだった。
だけど、その頃の記憶があまりない。
そして、追悼として、ベストアルバムが発売された。
2作あって、どっちも欲しかったけど、どっちもおねだりする訳にはいかないと思って、「悲しいほど貴方が好きで」が入っている方のアルバムを買ってもらった。
このアルバムは、WALKMANを買ってもらう前から、実家のラジカセで聞いていた。
中学生の頃、それまでのシングル曲がカップリングも含めて全て収録されたアルバムが発売された。
正確な値段は覚えてないけれど、20000円ぐらいだっただろうか。
たぶん、20000円出して2000円くらいはおつりが来たと思う。
当時は聞いたことない曲もたくさんあって、そのアルバムが発売されると聞いて、欲しくなった。
とてもお小遣いをためても買える金額ではなかったので、お年玉を使って買った。
しかも、じぶんの欲しいものを買うためにお年玉を使ったのは、これが初めてだった。
そのあと、全てのアルバム(ベストアルバムではなく)を収録したアルバムも発売された。
これも、お年玉を使って買った。
こうして買ったCDはWALKMANに入れて聞いていた。
わたしの人生はほぼZARDと生きてきた。
小学校の秋の旅行のカラオケで「Goodbye my loneliness」を歌い、
中学生になり周りがAKB48に熱を上げてもZARDを聴き、
高校生になり通学バスや帰りの電車でZARDを聴き、
大学生になり車を買ってもらうと車内で聴くのもZARDだった。
他の歌手の曲も聴くけれど、これほど長く聴いた歌手は後にも先にもいないだろう。
そんな中、WALKMANのデータが吹き飛びZARDの音楽をほとんど聞けなくなった。
しかも、買ったCDは実家に置いてあり、すぐには取りにいけない。
200曲はあったZARDが今は15曲しかない。
(この出来事をきっかけに、CDを買う大切さを思い知った。)
車に積んでいたCDを取り込み、ZARDを聴いた。
ああやっぱり落ち着くなあ、と思った。
わたしにとって、ZARDとは水のように、あるいは某イオン系飲料のようにごく自然に染み込む存在なのだ、と気づいた。
どんなに他の歌手を聴くようになっても、ZARDがなければわたしのプレイリストは完成しないのだ、と。
わたしという集合を構成する上で、絶対に欠かせない要素の1つなのだ、と。
わたしにとって、
ZARDとは骨であり血であり肉であり皮なのだ。
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