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非サウナ業界の人間がサウナ施設貸切イベントをやってみて気づいたこと、学びになったこと【1】

サウナ業界の人間でもなく、サウナ歴はたった1年(産湯はチームラボ)なのにひょんなキッカケでサウナイベントを主催することになり、気づいたことを色々書いてみようと思います。

これからイベント主催者になる人、多くの人を巻き込んで新規プロジェクトをやりたいと思っている人にとって少しでも参考になれば幸いです。


イベントを主催した時の告知文です。

サウナイベントをやるキッカケ

御殿場に大好きなサウナ施設、サーマルクライムスタジオ富士がありまして、休みの日にバスに乗ってちょくちょく行っていましたら、オーナーの方から「サウナイベントやってみませんか」と提案して頂いたのです。最初は半分冗談かなと思いました。
だって私はまだサウナ歴1年ですし、多くのサウナ好きの諸先輩方に比べたらド新人もいいところ。「ありがとうございます!せっかくなお話ですが私はサウナのことを語れるほど詳しくないですし、荷が重すぎます」と言ってやんわりお断りしましたら後日再びご依頼いただいたので、思い切って引き受けることにしました。

余談ですが今回のように思い切ったチャレンジをする時、出来るか出来ないか?よりも楽しいか楽しくないか?を自分自身に問うて決断します。


しかし引き受けてみたものの、悩みにぶつかりました。これだけ立派なサウナ設備が揃っていているので、サウナイベントやります!と言っただけでも人は集まったでしょう。でもそれでは非サウナ業界の人間である私があえてやる意味がありません。オーナーも、それだったら最初からサウナ業界、もしくはサウナの達人に声をかけていたでしょう。


ケロサウナでととのう

サウナ業界じゃない人間がイベントをやるので「WHY」を丁寧に考えることから始めた

なぜ、私がこのイベントをやるのか、意義を考えるところからまず考え始めなければなりませんでした。そうじゃないと参加する側からしても「なぜこの人が主催なの?」と訝しげるでしょう。

私の本業は婚活コンサルタントで、もともと人と人をつなぐことをライフワークとしてきました。サウナを通じて人と人がつながりを持てるような、イベントがいいなと思いました。

私の職業を聞いた方は大抵「サウナに婚活を絡めたイベントをすればいいんじゃないですか」とおっしゃるのですが、私的にはN Oです。
最初から特定の意図を持って人と人が出会うとかえってギクシャクして、微妙な気まずい雰囲気の時間が流れることが往々にしてあります。

サウナは肉体に温冷交代の刺激を与えながら、イイ感じの状態にもっていく行為なので、自分の心身の感覚に没入できるのが大前提。だから、サウナ室は静かな方がいいし、ノイズになる要素(ととのう以外の目的)はなるべく遮断しておいた方がいいのでは、と個人的には思います。

婚活×サウナはアリか?ナシか?

サウナ体験ではなく人にフォーカスが当たってしまうと、参加者を「この人は自分にとって有益かどうか?」と査定モードで見てしまうでしょうし、お互いにあまり気持ちのいいものじゃないでしょう笑

サウナを通じて知り合って仲良くなって、結果的に異性として好きになる、、だったら全然アリだと思いますが、出会い目的のサウナイベントをするのは、微妙な結果になるだろうな、というのが私の見立てです。

混ぜるな、危険。
サウナ室には何の意図も目的も持ち込まない、純粋でリーンな状態でいた方が気持ち良くととのえるんじゃないかと思うので、サウナ×婚活イベントの実現は非現実的かなと思います。(互いに気を許している関係性のカップルや家族で楽しむ分にはすごくいいと思う)

人とつながる時に感じる、堅苦しさや息苦しさ

ここで話は変わって、私がここ数年、人付き合いで感じてきた悩みをお伝えさせてください。

ここ数年、人と人がつながる時にある種の堅苦しさや息苦しさを感じていました。「結婚してますか?お子さんは?お仕事は?おいくつですか?」と聞いて社会における立場、位置を確認してから会話に入っていき、こちらの立場が判明するや否や、少なからず相手の態度や接し方が変わることに違和感を持っていました。(自分も無自覚のうちにそうしているかもしれません)

目の前にいる私という人間そのものじゃなくて、私に付随するものを見て、話して、評価をする。もちろん相手に悪意はなく、良かれと思ってそうしてるのでしょう。ただ、できるだけフラットに会話をしたいと思う私にとって、これだと相手と距離を感じますし、胸襟を開く会話には発展しづらいです。予め設定された枠やフィルターの中に話題が限定されてしまうと、話すことで得られる創造性も、関係の発展性も限定的になっていくような気がして、もったいないなぁと感じていました。
(この違和感、私が気にし過ぎなんでしょうか)


アウフグースも受けられます!

サウナ界隈はダイバーシティ&インクルージョンの最先端を行く?

人と人の出会いに違和感を抱えていた時、サウナにハマってサウナイベントにも行くようになったら、驚くべきことが起きました。年齢も、職業も、未婚既婚、子供の有無などの情報を交わさなくても、お互いにサウナ好きと分かった瞬間、すぐに同志のような感覚が芽生えるのです。本名すら知らなくても!

お互いの社会的ポジションの変な探り合いもマウンティングもありません。
相手が社会で何を成し遂げている人なのかプロフィール以上に知りたいのは、サウナ室や水風呂の温度、ととのい椅子の数だったり笑
これぞまさに、私の求めている世界!!サウナは人と人をフラットに結びつけてくれる究極の舞台装置だなぁと感動しました。


そして、サウナの世界は想像以上に多様化で包括的!
人によって気持ちいい水風呂の温度が違うのも当たり前ですし、セット数やサウナに通う頻度もバラバラ。銭湯もスパ銭も個室サウナ、そしてアウトドアサウナも、それぞれに比べがたい魅力があることを私たちは肌で感じています。自分と違うサウナの楽しみ方をしている人がいても貶したりすることはありません。それぞれのサウナの入り方、楽しみ方を温かく迎える。そんなムードがサウナ界隈にはあります。サウナをクラファンで応援する機運も高いです。

SDGsの流れを受けて企業がダイバーシティー&インクルージョンの取り組みを目にする機会が増えましたが、サウナ界隈では意識せずとも日常レベルでやっている。サウナ界隈のコミュニケーション形態はD &Iの最先端をひた走っている、と言っても過言ではないでしょう笑

サウナそのものが気持ちよくて好きですが、サウナを通じた人と人のツナガリには閉塞感漂う日本社会を変えるぐらいのポテンシャルがあるのかも?とワクワクしてきたので

サウナがきっかけで始まる、フラットな人と人のツナガリ。
これをKEYコンセプトに据えました。

とは言うものの、このままじゃ伝わりづらいので、もっと分かりやすくするためにどうればいいか?を考えていくことにしました。


長くなってきたので続編はまた後日書こうと思います。
お読みいただき、ありがとうございました。



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