映像デザートフラワー
少し前からイスラム教に興味がある。自分なりに色々と調べたりして、色んな事を知った。
つい先日もイスラム過激派によって襲撃事件が起き、日本人がまた犠牲になった。テレビから流れる映像にただただ亡くなられた方のご冥福を祈るばかりだ。
ただ、イスラム教といっても私はイスラム過激派とは全く違うものだと思っていて、今ここで私が言いたい事はまた少し違う。
このデザートフラワーという映像を通して見えるイスラム教による女性差別につ
いて。
イスラム教というとラマダンや肉を食べないだとかそんなイメージだと思う。
私もそうだった。
だけどこの映像を観るともっと違うものが見えてくる。
どんな世界にも差別は必ず起こる。
それが現実だと思う。
無くす、、、
減っても無くなりはしない。
人は悲しくも差別化して社会を成り立ててしまうから。
違うって事を受け入れたくないし、受け入れられないおバカさんだ。
イスラム教による女性差別は分かり易い所で、あの目しか出さない黒い服。
なんでも他の男の気を引かない為のものらしい。髪や口は性を象徴するもの。そして、結婚している女性は旦那以外の男性と口をきいてはいけないんだとか。←親戚はOKらしい。。
あとは一夫多妻制。そして女性の社会進出問題。
だけどこれらは最近、女性差別だと声をあげる機会も増え、本当に少しづつながらも改善され始めている。
だけど、この映像のテーマ
FGMに関しては凄くデリケートな問題になってくる。
FGMは簡単に言ってしまうと、女性器切除のことだ。
女性は足の間に悪魔を宿して産まれて来たとされる、女には性的な快楽を与えず子供を産めばいい!という考え。
だいたい0〜12歳までに、この意味の分からない理由で切除される国が多い。
それも医師が施術するのではなく、村のシャーマンとかにかなり簡素にやられてしまう。
この施術を受けて居ないと嫁に行けず、後ろ指さされてしまうからだ。
映像の中で主人公はこのFGMを幼い頃に受けた。
しかし、友人と違う事実を知ることになり苦しむ。
元々アフリカの貧しい国からイギリスに逃れた彼女。ホームレスとして生きていた時にイギリス人の友人に出会い、友情を知り、初めての恋をする。
これは今もトップモデルのワイリス・デイリーの実話。
観ている途中、何回も目を覆いたくなるほど痛々しい。ここでは書ききれない。
だけど、事実だ。
実際に彼女が体験し、今でも戦い続けている。
同じ女として、何を思えばいいのかさえ分からなくなる。
あぁ、こんな国に生まれなくて良かった!でいいんだろうか?
今FGMは世界で禁止されている。
それでも医学じゃなく、法律じゃなく、イスラム教の上に乗っかった‘‘風習’’を守り続けてしまっている。
FGMを受ける際に死亡する確率は高い。合併症もかなりの確率で起きる。
映像の中でもワイリスはトイレの時間が長い。そして粗末な施術のせいで激しい腹痛を訴え緊急手術をする。
そして極め付けに同じ肌の色をした男性Drに、夫意外の男の前で股を広げるなんて恥だ!ぐらいの事を言われる。
この究極な女性差別はいつ無くなるんだろう?私はどうしよう、、、
FGMを知ってから数年。
ずっと分からないまんまだ。
アフリカから遠く離れた平和ボケした日本で歯がゆく過ごしている。
#FGM