一年終わりに
4月から新しい職場にもお世話になり、はや年末を迎えました。
私の立場は J-RIHDOの部長 で、専属講師。
教育支援や接遇講師、ケアマネさんの法定外研修などなど。たくさんの出会いがありました。
薬剤師さんの大きな学会で、調剤薬局の役割や人と人が繋がるためのお話をさせていただいたこともとても印象的でした。
白熱道場も新しい挑戦をし、さらに内容が深まってきて、これからお会いする皆さんが楽しみです。
そして、何と言っても、思い出深いのは「カタリバ 語り場」です。
今後も、人が育つ、行動変容について学び続けて行きたいと思っています。
そして、4月からは阪神間の脳神経外科病院の地域連携室長。
この兼務は相当に私の心を揺らしました。かなり悩んだ決断でした。
地域連携室をするなら、元の病院を辞めなければよかったんじゃないかとか、
その人間関係も地域性も最高だったのになぜ手放したんだとか、いろいろ考えました。でも、J-RIHDOで肉付けされた私の動きは全く違うものとなりました。
病院での取り組みは、例えば、ACPを深く考えさせられる症例を病棟が経験しました。それを深め、客観的な視点で、そして自分ごととして、地域での連携会で症例提供し、たくさんの業種と学びを共有することができました。
病棟では確実にカンファレンスを大切に思えるスタッフが増えてきています。
微力ながら、私の経験と理論を総動員させて、みんなとともに関わっていけたらいいなと思っています。
リハビリの管理職研修も行なっています。
リハビリの専門的な知識を組織の中に活かすには、マネジメントも大きな力となってくれます。それをともに育てていきます。
そして、大きな加算を始動させることに奔走し、開院以来初めての医師会を絡めた講演会を開催することができました。
我ながら早朝から遅くまでよくやったと思っています(笑)。
忙しいでしょう、と言われますが、実は、この二つの場所は仕事は繋がっているし、育ちあっています。だから続けられるのだと思います。
振り返ると、どうしようもない時に、耐え抜く力、ネガティヴケイパビリティが私には備わっているのだと思います。否、育ててきたのだなと思います。
ネガティブケイパビリティは、大好きな詩人キーツが表現した言葉。最近注目されていることが、なんだか嬉しいですが、教育現場で、私が育てたい一つの力がこれです。
これからも、教育の現場を通して、コンピテンシーや様々なことについて学びたくさんの関わった人を支援して行きたいなあと思っています。
そのためには、感動する心や人の本質を見抜く力をもっともっと磨かなければなりません。硬い心には何も響きません、「こんなものよ」という白けた心には新しい芽は根ざしません。
顎を上げ、目を開け、でも、しなやかに、穏やかに、前に進んでいこう。
写真は忘年会のものです。J-RIHDOとして理事長が企画し、おもてなししたものです。J-RIHDOはとよなか縁結実の活動を通してますます地域とつながっていっています。みなさんの地道な努力の賜物です。
理事長は常に抽象的で、その頭の中のどれとどれがつながっているのか、分かりかねる時があります。ですが、それは仕方がありません。
既存の知識や経験で、計り知れないものを生み出そうとしているのですから。
彼女の言いたいことの本質を理解し、言葉にするのが私は得意です。
わからなくても、ずっと考え続け、ある時ふっとその価値を拾い上げ、磨き上げて、「こんなに綺麗だよ」と彼女に伝えることができるのは、きっと私の得意分野。
彼女は、いろんな思いを、何かを形にしてしまう。さらに今年は、とても皆様のリラックスしたムードが印象的な会になりました。
そこにはとても「丁寧な仕掛け作り」がありました。
何かインパクトがないと!を追求するより、どういった会にしたいか、ということを丁寧に紡いでいく。打ち上げ花火のようなものではないから、
今までより、静かに、穏やかに、終わりを迎えました。
とてもいい会になりました。
J-RIHDOもさらに違う局面に向かっているのでしょう。ますます彼女の表現を理解していかなければ。これは大変だ(笑)。でも、やっぱり楽しいね。
私も来年にたくさんやりたいテーマがあります。かなり固まってきました。
今年、がむしゃらに動いてきただけではありません。全てに意味がありました。
共感して一緒にやってくれる人が増えるといいな。
今年もたくさんの人に助けていただきました。
ありがとう、をたくさんいっていただき、たくさんお伝えした一年でした。
なんて幸せなんだろう。
来年は息子も自立します。1年ほどは心配は尽きないでしょう。
年齢的に健康にも気をつけなければなりません。
でも柔らかで、しなやかな心と感性はますます育てていこうと思います。
ありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします。
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