ト書きセリフ起こし_その6「地球温暖化が問題の現代 から 地球寒冷化が問題になっている異世界に 転生したお話」
【回想シーン終わり。転生者の自室のシーンに戻る】
転生者(はぁ~実験方法なんて思いつかない。気分転換に散歩に行こう)
【転生者が自室のドアを開けると、若大臣がゴミ袋を漁っている】
若大臣:ガサゴソ
【そっとドアを閉める転生者】
転生者(うん、そうこの人・・・そうだよね・・・きっとこの人)
(ストーカーだよ)
【再びドアを開ける転生者】
若大臣(ジーーーー)
転生者(みてる…)
【ゴミ漁りを再開する若大臣】
転生者(えっ?止めないとか…)
「そ、それ私が捨てたゴミですよ(さすがにひるむはず)」
若大臣(ジーーーー)「そうですよ」ガサゴソ
転生者(全くひるまねぇ。ヤダこの人怖い)
【転生者が捨てた紙を眺めながら】
若大臣「実証実験、証明できそうですか?」
転生者「え?あっいえ
水蒸気にも温室効果はあるのでガスとの差異を実証しようとするとなると…」
若大臣「そうですか」
【ゴミ袋を片手にその場を立ち去る若大臣】
転生者(お持ち帰りですか?ってちょっと待って)
【廊下で若大臣を追いかける転生者。途中でメイドとぶつかりそうになる】
【ティーセットを落としそうになるメイド】
【メイドは詠唱を唱え重力魔法を使う。紅茶の水球ができ、その周りにカップなどが回る描写】
メイド「ほっ」
【紅茶の水球がポットに収まる】
転生者「ごっ、ごめんなさい」
メイド「いえいえ」
転生者(あっもう居ない。逃がした・・・)
ーーー
【シーンが変わり公園のベンチで休憩する転生者。
ぼんやりと公園で遊んでいる家族連れを眺めている】
子供「お兄ちゃん、もっと右、右」
転生者(公園でスイカ割りしてるんだ。一年中夏だもんね)
お兄ちゃん「重力中級詠唱グラビデ」
【スイカが跡かたなく地面につぶれる】
お父さん「重力魔法じゃねえよ、そこは真空魔法で切るんだよ」
お兄ちゃん「あっ、そっか」アハハ
転生者(・・・)
(重力…真空…あっ)
【メイドとぶつかった時の紅茶の水球を思い出す転生者】
(もしかして)
転生者「あの」
お父さん「あぁ、救世主のお方」
転生者「重力を操る魔法なんてあるんですか?」
お父さん「えぇ、もちろん。重力は中級詠唱に属する魔法ですね」
転生者「中級詠唱?」
お父さん「はい、救世主のお方が普段みているのはおそらく高級詠唱でしょう」
「ざっくり分けるとこんな感じです↓」
【半ページor1ページ使って以下を説明】---
■高級詠唱:召喚や錬金術など洗練された詠唱。
異世界では一般人から生活で広く利用されている。
■中級詠唱:五大元素、『物理法則に干渉する』詠唱。
一部は使われているものの、完璧に詠唱できる人は専門職の人のみ。
■低級/超低級詠唱:失われた詠唱。
使える人がいないため尾ひれがついて神話化している。
ロスト詠唱と呼ばれている。(ロストテクノロジー的な扱い)
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転生者(物理法則に干渉する魔法)
転生者「中級詠唱でこんなことってできますか?」
お父さん「うーん。一般人には無理でしょうけれど
魔導士クラスなら実現できますね」
転生者「ありがとうございます」
【走り出す転生者】
転生者(できる。多分これなら証明できる)
【扉を開ける転生者】
「宰相さん魔導士の方を100人お借りいただけないでしょうか」
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