見出し画像

これからの地域デザインは【地域デザインの目線#25】

画像5

 それではまとめです。国際社会が目標としている持続可能な社会のためのSDGsを日本の地域が実践していくには、エネルギーと環境の視点で「昭和」という時代に形成された大量生産・大量廃棄、一極集中などの構造的問題を捉え直し、地産地消の分散型社会へと考え方を転換することが必要だと思います。

 新しい地域のデザインの中核となる循環型社会の実現には、太陽エネルギーを元手とした農産物、畜産物、森林などのバイオマス資源をむだなく生かす地域循環をそれぞれの現場でつくっていくことが欠かせません。


 それとともに、太陽光発電や太陽熱、水力、風力など、地域で利用できる自然エネルギーをミックスしていくことが必要です。


 20世紀、化石燃料の時代に、身の回りの地域資源の生かすノウハウを失った私たちにとって、19世紀までの先人たちの自然エネルギーを生かした地域デザインに学ぶことも、自然との共生関係を作り直すための21世紀の自然エネルギー技術による地域デザインを描くために役立つと思います。

(つづく)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?