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先人の地域デザイン3【地域デザインの目線#12】

 

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 但馬ではかつて焼き畑も盛んに行われていました。草木を燃やした跡地でソバなどを育てたり、牛を放牧したりしながら、やがて雑木林に戻ります。薪が得られる大きさに木が成長すると伐採し、再び焼き畑を行う。場所を移動しながらこうして食物と燃料を得る山地利用のサイクルがありました。

 日本の伝統の焼き畑は、持続可能な循環的な山地利用の文化として、宮崎県では世界農業遺産にもなっています。
焼き畑というと、最近は、熱帯雨林を破壊するプランテーションの悪いイメージの用語で使われていますが、全く別のものであり、区別する必要があります。

(つづく)


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