見出し画像

「環境」のテーマの変遷【地域デザインの目線#4】



画像9

画像10

 もう一つのテーマ「環境」という言葉も、昭和の時代性の制約を受けた状態が続いています。
もともとは昭和40年代を中心とした公害問題を象徴する言葉でした。その時代からの排水基準のルールが続く中できれいになりすぎた瀬戸内海はイカナゴの不漁に代表されるように魚が大きく減ってしまいました。

 その後、平成にかけて「省エネ」「ごみ削減」などが環境分野の中心キーワードになる時代に移行します。いずれも今日においても重要な意味を持ちますが、局所的でエネルギーや環境問題の「見える部分」だけに関わる構造を生み出しかねない危うさがあります。

 21世紀になると、地球全体の「環境」の視点が重視されるようになり、世界共通の目標となっている「サステイナブル」に象徴されるように持続可能な社会をデザインするために、エネルギーを生み出す「創エネ」と「資源循環」に積極的な参加を促す言葉に変わってきていると思います。(つづく)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?