見出し画像

汚泥の底から愛

最先端を風を切って走り抜ける青年期
最先端が隣にあると分かりながらも、優先すべことにとらわれる中年期

色鮮やかな世間を駆け抜る若者
色鮮やかさを目の当たりにはしているおばさん

ひどく焦がれながらも、彼のようにはなれないと思う
汚泥を這うような私に、彼はなれないと思う

どちらがいいもない

彼になりたいと思う私は、今の私も捨てられない

汚泥からキラやかな彼を今日も指を咥えて眺めている


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?