OnOff2022: 利用者と価値
OnOffプロジェクトは集中講義という名目でイレギュラーにMeetingを開催しています。4月から1ヶ月に1回ワークショップ、8月の前半に1日集中ワークショップでモック作成、そして10月〜11月に本格的な開発と改善をしていきます。
5/22は以下の2つを考えました。
1. 「On(勉強や仕事)とOff(完全プライベート)の間の時間を心地よく過ごすっていったいどういうことなんだろうか」
2. 「理想のOnOffの過ごし方と現在の食堂のギャップはなんだろうか」
OnとOffの間を過ごす理想の光景を妄想する
まずは目を閉じ、OnとOffの間の理想的な過ごし方をそれぞれ具体的に妄想してもらいました。授業と授業の合間で1コマ分空いた時、昼食時、早めに授業が終わってなんとなく過ごしているとき、どんな過ごし方ができたら理想的?食堂・大学という枷を取り払って自由に想像してもらいました。
目を開けたのちその景色を絵に描いてもらい、その中で自分は何をしていてどんな感情を持っているのだろうかを文章で書いてもらいました。
自然の中にあるおしゃれでゆったりしたカフェをイメージしたり、大自然の真っ只中で芝生に寝っ転がっていたり、コーヒーの香りに囲まれて読書をしていたり、ふわふわのクッションに囲まれて何もせずにぼーっとしたり、やはり1人でリラックスして過ごす人がいる一方、一緒に映画を見たり、なんとなく集まった人でおしゃべりをしたり、他の人と気楽に話せる空間を創造している人もいました。
現状を観察する
今度は現状を観察する番です。4月のGW前にみんなで食堂を大掃除しながら、この食堂をくまなく観察してもらいました。4〜5人のグループに分かれ、その時の観察の結果分かったことを洗い出してもらいました。
本食堂、実は冬にエアコンが壊れたこともあり、大工事をして天井・照明・床をとてもきれいに直してもらっていたのです。なので、真っ白できれいな空間が広がっています。「見通しの良い空間」「ライトが美しい」という言葉がある一方、「白すぎる」「殺風景」という言葉も聞かれました。また、「入口が入りにくい」「放置されているものが多く雑然としている」という言葉も。鋭いです。。。
ゲインとペインを洗い出す
さて、理想の景色と現状をそれぞれ見た後で、マッピングをしていきます。ソフトウエア開発でプロダクトディスカバリをする際に使うものの一つ「バリュープロポジションマップ」の左側、ユーザプロファイルを作りました。
「顧客の仕事(Jobs To Be Done)」は最初に妄想した「OnとOffの間で自分がやっていたこと」をそのまま移してもらい、それをこの場でやるとして嬉しそうなことをゲイン、逆にこの場所でやるには足りないことをペインに割り当てていきます。
今回は個人個人で作業をしてもらい、その後お互いの描いたものを見せ合って共有しました。この先、千葉商科大学のThe University Dining見学を挟んで、On/Offの過ごし方をいくつか選び、そのために何を作っていこうかという話に進んでいく予定です。
乞うご期待。
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