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出不精口下手方向音痴、コミコンへ行く


どうも、ちえむです。
今回は出不精口下手方向音痴な私の、GW大冒険の話。

ゴールデンウイーク中の5月3日〜5日、大阪でコミコンがあった。

大阪COMIC CON。世界のコミック愛好者が集い、ステージに海外セレブが登壇し、好きなキャラクターに扮したコスプレイヤーたちが闊歩する、なんだか陽気でエネルギッシュな祭典。

そんなコミック愛と活気と熱量溢れる空間に、まるで場違いなような私が、今回なんと行ってまいりました。

きっかけは、私の大好きな作家さんが出展されると知ったから。それを知った時はまさに晴天の霹靂だった。

えっ?ここに行けば会えるの?ご本人と?写真じゃない、実物と?
それはぜひ、行きたいに決まってるやん!

しかしここで不安材料が頭をもたげる。
行く…か?行ける…のか?
地の果てほどでないにしても、日常行動範囲激狭の私にとっては相当な大冒険。
加えて方向音痴。自分ではわりと目的地にたどり着けてるほうだと思うのだが、周りが言うからそうなのかもしれない。
果たしてたどり着けるのか…?

決心は一進一退、開催日が近づくなか、ジリジリと決めかねていた。

しかし世の中は便利になったもの。
スマホで出発地と目的地を入れれば、途中の乗り換えも込み込みで全ての交通アクセスが把握できる。
検索しているうちに、だんだん、なんとなく、いける気がしてきた。

なんか…、行けそうな気がする…!

そうだそうだ。
まさか大阪コミコンに向かっているつもりが日本最北端の北海道や最南端の沖縄に着いちゃったなんてことはさすがにあるまい。

決めた!行こう!!

そう決意したのがコミコン開催日前日だった。ギリギリすぎる。

しかし決めたからには、速かった。
と言うか、早く動かないとまた決心が揺らぎそうだった。
もはや一刻の猶予もない。
日程的にも気持ち的にも。

チケット発売サイトにアクセス!
チケット購入!
コンビニに行って発券!
かくしてチケットを手に入れた!ピロリロリン♫

こうして大阪コミコンの地へと私は足を踏み入れた。

会場へのアクセスは、そりゃあもうスマホナビのお世話になり、相方も着いて来てくれたおかげで、大きな心配もなくついた。

入り口でチケットと引き換えに入場者チケットを腕に巻く。
(わーサマソニみたい♫とややテンション上がる)

↑材質は紙っぽいけど丈夫。

受け取った場内地図を頼りに歩き回り、ついに目的のブースを探し当てた。
人々が賑やかに行き交う通路の先に、お目当てのブースが…あった!
ブースの主である作家さんは…いた!

すごい、目の前におる…!
感動やら歓喜やら緊張ももはやピーク。

「あー♫あそこだね!行こう行こう!」
足取り軽く歩き出す相方を一旦制する。

ちょっと待て。私、何話せばいいんだ?
ここに辿り着くことで頭いっぱいで、会って何話そう?なんてことはすっかり抜けていた。

「何言ってんの。話したいこと話せばいいじゃーん」

相方、スタスタとブースへ近づいていく。
早い。行動が早い。
ゴーゴーキノコ食ったんか?ってぐらい早い。
まだ。心の、準備がっ。

「このために来たんでしょ〜?早く行こうよ〜♫」

君なんでそんなコミュ強なのよ。
相方を追う形でブースにたどり着く。
そのまま作家さんに、たどたどしく挨拶。

しかし、そこで会話が止まってしまう。
次の話題が振れない。
話しかけたら、なんかもう色々溢れてしまいそうで、とりあえず黙って作品とか物色してみる。
これではフツーに作品見に来た通りすがりのお客さんである。
いやしかし、もうこのままモブで通り過ぎてしまいたい気さえする。

そんな私とは真逆に、にこやかに作家さんに話しかける相方。
初対面だし、なんなら知らないことがあっても全然フツーに質問しとる。

相方、コミュ力強すぎる。

とうとう隣でモブに徹する私を見かねて、話をうながす相方。

そうだ。このためにここまで来たんだ、えいや!と言葉を発した。

発した…は発したんだけど…。
ひと言目でもう言葉が続かず感情が爆発してしまった。
ああ、やっぱりこうなってしまった。
自分でも半分予想通り、がっかりも手伝って余計に涙が止まらない。

仕方なく、いったん失礼して落ち着くまで別の場所を回ることにした。

見渡せば、サイドステージでは楽しげなアニメ談義が花咲いてる。
愛嬌たっぷりのチューバッカが手を振りながら歩きまわり、スターウォーズの何か小さい可愛いロボがどこかしらに運ばれ、ラピュタのロボットが花を持って立っている。
すごいなぁ。
アニメが好き、というファンの力がこんな大きなイベントをやってのけてるのか。
コミコンすごい。
勇気出して来てよかったなぁ。

↑台車でどこかへ運ばれようとするちぃロボ
&ダースベイダーかっこいい

そんなこんな、しばらくして落ち着いたので、再チャレンジ。
まぁさすがにね、ひと呼吸起きましたし。
もう初対面ではないわけだし、作家さんご本人、とても気さくで優しい方でしたし。
ワンチャン、サインと写真撮ってもらえるかもお願いしたい。
いける。いけそうな気がする!

そんなこんなでブースへ再訪問。
もう一度、話しかけてみた。

「あの、〇〇見てから好きになって……」
そこで限界でした😭。
何が起きたかもう分かりますね…。
さっきより少しは文章になりつつあったんですけどね…。

相方と、作家さんからのフォローで(気を遣わせてしまって申し訳ない😔)サインと写真撮影してもらって、あとはもうとにかく「ありがとうございます!」と頭下げまくって、私のコミコンは終わりました。

情けない。じつに情けない。

あの場面で泣いてしまうからといって、私は別に感受性豊かなわけでもない。
推しへの愛ゆえと言うならそうかもしれない。
だけど愛ゆえって言うんだったら、同じ愛でももっと気軽におしゃべりできる愛がいい。
せっかくの機会なんだから、作品と出会ったきっかけとか、作品のどういう所が好きとか、好きな食べ物なんですかとか、会うからこそできる話ができる、そんな愛がいい。

なんなら半分付き添いで来た相方の方が、全然スムーズに話弾んどるやんけ😅。

口下手の自覚はあるとはいえ、今度ばかりはつくづく凹んだ。
私、コミュ力弱すぎる。

帰宅してからも例の醜態を思い出しては凹んで、凹んではサインと写真見て気持ちを持ち直していた。

決めた。
出不精と方向音痴はともかくとして、コミュ力を上げたい。

好きな推しと、せめて泣かずに話がしたい。
これがきっかけで好きになって、そこから貴方の作品を知ったんですとか、単行本全巻(…までは…まだいってないかもしれないけど)待ってますとか、このシーン特に好きなんですとか、そんな話をもっとしたい。

次は。
次があるのかと言われたら、それは自分で探して会いに行って。

次こそは、言葉を発して会話しよう。

私、コミュ力鍛えます。
そんな決意をした、GWの大冒険の話でした。
コミコンはすごく楽しかったので、また行きたい。

どこかへと優しく運ばれるちぃロボ。
かわいい。そして微笑ましい。

ではまた次回。
読んでくれてありがとう。

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