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マンガ描きの軌跡②引き出しは多い方がいい

2022年末のあなたへ、日記兼ブログ的な備忘録兼お手紙29通目。

水曜日更新で書いているnoteなので、本来は昨日更新したかったのだけど、諸用をこなしているとあっという間に1日がタイムオーバーとなり、昨日は終了。

というわけで、翌日の木曜日に書いている。

前回、毎日一個マンガもしくはイラストを出してきた話をした↓

365日ほとんど毎日何かしら描いては出し、描いては出し。ただひたすら、鬼のようにアウトプットの毎日。

そんな鬼アウトプットが結果としてよかった、と言う話をちょっと書いてみます。

鬼アウトプットがもたらしたもの

毎日描く=ひたすら量をこなす

ということの意義は、2020年に半年間在籍してたコルクラボマンガ専科でも言われていた。

低クオリティでも、下書きでもいいからとにかくたくさん量を出すことで徐々に描くもののクオリティも上がっていくんだという。

正直半信半疑だった。

だって量を描く割に上手くなってる気もしないし、いいねが目に見えて伸びてもいかないし。

それでも3年近く鬼アウトプットを続けてきた今、自分のマンガ作りにいくらか変化が現れているなと思う。

変化1   描くスピードが上がった

私のマンガの作業工程は

ネームを考える→ラフ描き→テキスト入力→ペン入れ→カラー仕上げ

毎週描いてるスパダリにゃんこだと、4ページをゼロから最終的なアップまでにかかる時間が以前は10時間近くかかっていた。

ネームからペン入れを4、5時間。一晩寝かせ、翌日カラーで3〜5時間。

これが最近はネーム〜ペン入れまでが2〜3時間、カラー〜仕上げ(チェックやテキストの推敲なんかもするので)に平均4時間くらい。

トータルだと7、8時間。

1ページの完成時間がめちゃくちゃ短くなった、というわけではないんだけど、描く作業自体に慣れたのと、全体を見わたすことを意識をする余裕が出てきた。

その結果、ここはこうした方がよりいいのでは?という直しを同時進行でしているので、描きながら直しを入れ、また直しの部分を描いて、という感じ。

出来上がりまでの作業時間は同じでも、その同じ時間の中でできることが増えた。

これはやはり鬼アウトプットの日々で培ったものではないかと思う。

爆速というほどではないし、早い割に作品の出来はどうなんだ?となるとそこは………伸び代だということで。

変化2  自分の作業時間がつかめるようになった

自分なりの、ここで大体完成形、というのが掴めてきたことで、作業時間の目安が具体的にイメージしやすくなった。

時間に追われる現代社会人としては、やっぱりこれは製作スケジュールを組むのにとても必要なスキル。

どのくらい時間をかければいいか分からない=時間がいくらあっても足りない

だった時よりは、予定を立てる時に気持ちに余裕が出てくる。

こうなる前は、とにかく時間のある時に何か描かないとと気負い込んでは

描けない…思いつかない…どうしよう泣

と真っ白い紙の前で途方に暮れていた。

でも今は、

描くことが決まりさえすれば、あとはこれとこれに◯時間かけたらいける

という作業イメージが具体的につかめているので、前より焦る頻度は減ったと思う。

多分。

変化3  ネームが切れない時の引き出しが増えた

上に書いたことと繋がるけど、とにかく時間のある時に描いておかなくちゃと机に座っても、アイデアって定刻通りに浮かんでくれるわけではない。

残念なことに、原稿に向かって頭だけ捻っていてもネタは出て来てくれないのだ。

なんでや😭。

焦ると余計行き詰まるし、何か気になってたりして気分が乗ってないと浮かぶものも浮かばない。

創作というのはメンタルな作業なんだなぁ〜なんて、いっちょまえに思ったりする。

最近はそういうのが分かってきたので、何も思いつかない時はとりあえず原稿から離れて他の用事を先にすませるようになった。

それでもいざネームを切ろうと言う時にやっぱり、白紙が埋まらないということは多々ある。

そんな時の、描き出すとっかかりを見つけるのも工夫がいる。こんな時は、

こんな話にしたい!シナリオを書いてみる

これを魅せたい!見せの決めゴマを描いてみる

これを言わせたい!決めゼリフを出してみる

思いつく方法で、描きたいもののイメージを具体化するようにしてる。

そうしているとどれかの方法がうまくフックになって、一つのネームが決まってくれて、そうするとなんとか他も決まって、ひとつの形になる。

こういうネーム出しの引き出しは、色々試していく中で見つかっていくので、増やしておいて損はないと思う。

まとめ

毎日マンガの鬼アウトプットから得られた気づきを書いてみました。

いかがでしょう?

分かったようなことを書いたけど、ここに書いたことって、佐渡島さんの主催する「コルクラボマンガ専科」や、東京ネームタンクさんの「ネームできる講座」で教わったこと。

なので気になる方は、そちらへ行くともっともっと詳しい内容が聞けると思う。

とりあえず、マンガの素人が3年間実践してみて分かったことはざっとこんな感じ。

上手くなったかどうかはともかく、描くのが楽しくはなります。

ネームが切れなくて苦しい時もなるべく楽しい方向に持ってく引き出しは増えたと思います。

マンガが売れて大富豪になれるかはまた別です。残念。

そこは、ほら、あれです。

伸び代!

また時々、今回のようなマンガの気づきを書いていきます。

今回、書いてみて結構有料級の内容かもしれない?気がしてきました。

しばらくしたら有料にするかもしれません。

無料で読めるのは今だけです笑。

ではまた次回。

読んでくれてありがとう。


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