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東西、食の作法の違い

今日は日常の食生活で気になっていた東西(主に日西)、食の作法の違いについて書いてみようと思います。日本国内だって東西色々違いがあるので、ユーラシア大陸の東と西ともなると違いも相当大きくなってきます。

さて、スープにパンを浸して食べるというのはごくありふれた光景です。スペインではスープだけじゃなく、皿に残ったオリーブ油まで残さずパンに浸して食べたりします。

では日本食の場合はどうか。例えばお味噌汁にご飯を入れて食べたりする場合もあると思いますが(通称ねこまんま)正直レストランとかでやるとちょっとお行儀悪い行為になると思います。煮魚食べた後、煮汁にご飯をつけて食べる、ということも多分あまりないでしょう。

数年前スペイン人の友達数名と日本の居酒屋に行った際、お皿に煮汁が残っているのを見た一人の友人が「スペインではスープもパンに浸して食べるから最後まで楽しめるけど、日本ではこれ捨てちゃうの?もったいないね〜」と言いました。言われてみれば確かに私たち日本人の中に和食の煮汁=スープという感覚はあまりないかもしれません。

家での食事でもそういうことがよくあります。先日肉じゃがを作ったところ、夫はおいしいおいしいとたいらげ、果てに白米を残った煮汁につけようとしたのです。そこで私が「ちょっとお行儀悪いよ〜」と言うとキョトンとした顔で何故?と問うてきました。彼の中ではパンをスープに浸す感覚、もしくは米をインドカレーに浸す感覚と何ら変わりないようなのです。確かに何故?と私も自問自答。これがXXのフロヴァンス風煮込みとかで煮汁にパンを浸す場合は問題ないのでしょうが、和食になった途端(というか米になった途端)お行儀が悪い行為になってしまう何故なのでしょうか。誰か教えてください。

あと、スペインの家庭ではパンはテーブルに直置きが普通。(皿なし)これ本当です、ちょっとググってみてください。夫と暮らし始めた当初は何故直置き?と思いちょっとーお皿に置いてよ、パン屑があちこち落ちるでしょ。と言っていたのですが「スペインではこれが普通だ。」と頑として譲らない。皿があるとむしろ落ちつかないようです。

食の作法で日本ではOKだけど海外ではお行儀が悪いとされる逆の場合もあります。それはおなじみ、「音を立ててすする」という行為。ラーメン、うどん、そばなどはすすってナンボだと思うのですが、海外ではこれは相当お行儀の悪い行為です。夫も日本居住初期の頃はすすることができないため麺類を食べるのが異様に遅く、何故日本人はあんなに早く食べられるんだ?と思っていたそうです。4年住んだお陰で今はすっかり日本人っぽくなりましたが。夫の実家で夫が日本では麺類はすすってもいいんだよ〜と言うと、義家族は「ほーう」といいつつも、やっぱり少し怪訝な顔をしています。ほんまかいなと、、、
小さい頃からしつけられているため、すすりたくてもなかなかすすれない場合が多いようです。

以上、東西食の作法の違いには日々驚くことが沢山。今後も各々の国の食文化を尊重しあって行きたいと思います、、

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