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パリ好きの人に会って思い出したパリの良さ

先日フランス在住の「パリが好き」と断言する南米出身の方にお会いしました。フランスの某優良企業にお勤めのMさん、現在のお住まいはパリからAVEで2時間半ほどの郊外ですが、以前一年ほどパリに住んでいたそうです。フランス居住は今年3年になるとのことでした。この方は出身は南米某国、仕事の関係でスウェーデン、バルセロナにも住んでいたことがあり、英語、フランス語、スペイン語、ポルトガル語の4カ国語を操るマルチリンガルでした。(まあラテン語圏の言語は互いに似ていて、難しい単語になればなるほどまるっきり同じ単語も増えるので、マルチリンガルといっても日本語+中国語+アラビア語+英語みたいなインパクトはないのですが。いいな〜 ラテン語圏)

で、この方にパリとバルセロナどっちが好きですかと聞いたらパリとおっしゃいました。理由を聞くと、「バルセロナの方がつまんなかった。」と一言。彼は私の夫がバルセロナ人だというのは勿論ご存知でした。それを知っていながらはっきり「バルセロナつまんね」と言えちゃうのはパリジャンぽいというか(フランス人じゃないけど)、我々日本人と感性が違うけど実に正直ですがすがしいと思いました。

なるほど、パリに比べバルセロナの方がつまんない、には思い当たる節はありました。うまく言えないけど、大げさに言うとアンティークショップとIKEAを比べて、IKEAってつまんないというのと同じ感覚でしょうか。バルセロナにもパリに似たアンティーク的美しい風景はあるけれど、パリと比べるとより街並が新しいのは事実です。それに美術とかオペラとかバレエとか、文化面ではパリの方が見所が多いのも確か。(バルセロナにも建築、輝かしい太陽、海、温暖な気候とパリと比べられない良いところが沢山ありますがね!拳)

私はパリに越してくる前に何回かここを訪れ、観光もあらかたしつくして、最後に来た時何かうんざりして「もうパリは結構」と思ったことを思い出しました。だからパリに転居となった時拒否反応を起こした(現在進行形)のですが、確かに最初の3回目くらいまでの訪問ではパリが好きだったし、良いところしか見えていませんでした。モンマルトルにも何回も通ったし、カフェで美味しいお茶とケーキとか食べながらパリサイコーって思ったことも確かにありました。

今回この人と話して、たった一言だけどどこに価値を置くかで街の見え方も変わるよねーと、ごく当たり前のことですがそう思ったのでした。私が「生活において」価値ありと思うものはアートやオシャレさより、機能的なデザインや陽気さ、だったりするので、生活という面においては自分はパリとは価値観が合わんのだと単純に思いました。

それと日本人は諸外国の人々より衛生面にことさらこだわりがあるのでそこが目についてしまう人は多いと思います。上記Mさんが公共の場でサンドイッチをもしゃもしゃ食べながらパン屑を落としても全然気にしていないのを見た時、ああ日本人とは価値観が違うと思いました(笑)。だから彼にはパリが不潔な街とは映っていないと思います。

このMさん、他にも色々お話を伺うに、(サンドイッチをもしゃもしゃ食べる姿からは想像できない)おそらく所得は相当高く社会的ヒエラルキーで言うと完全に上の方にいらっしゃる方とお見受けしました。その点も生活した上で「パリ好き」と言える大事なポイントだと思います。この街は東京同様お金がある人には素敵な街だけど、お金がない人には東京以上の地獄だと思います。(浮浪者の数や、貧しい地域のガラの悪さから察するに)

そんなこんなパリについて色々文句ばっかり言っている私ですが、今回思ったのは結局人による、ということでした。ですので私がブログで書いていることは単なる一個人の一意見に過ぎないので、行ったことがない人に先入観を植え付けてはいけないなーと。どんな場所でも自分で行って自分で体験しないと分かりません。

ちなみに私はメキシコに行く前はメキシコ=タコス、サボテン、テキーラ、麻薬、怖い国 だと思っていましたが行ったら他のどんな国より好きになったし(今も大好きです)、ローマ=ローマの休日の素敵な街♡なイメージで行ったけど全っ然好きになれなかったり、、つくづくこの目で見ないと分からんものです。

とりとめがなくなったので次回はもう少し具体的なパリ情報でも書こうと思います。では本日もお読みいただきありがとうございました。

写真:メキシコ行きたい (関係ないけど懐かしいので添付)


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