未子ママがサザエをくれる

というので、自転車で5分の場所まで喜んでもらいに行ってきた。

暑い。暑い以外の言葉が出ない。

未子ママはお盆休み、お店の前に貼り紙がしてあった。

ビニール袋にごろごろと大きなサザエが5個も6個も入っている。生でも食べれるよ!出し方わかる?と聞かれて爪楊枝で出すの?という私に、爪楊枝はあかんやろー、と笑う。フォークかな!?ときくと、うんうん、フォークやな、ちょっと出てるやつをな、と見せてくれる。生のサザエのオレンジ色のところがチロリと見える。自分でできる気がしなかったから、やっぱり湯がいて食べるー、というと、せやな、湯がいて醤油かけてちょっと焼くのがいいわ!

未子ママは、父がよく行く居酒屋のママで、母が生前仲良くしてもらっていた。何かの話の時に、だってお母さんと友達やったから、と言われたのが心に残っている。母は友達がいなかったから。


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