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「宿題論」についての私見

 ちょっと前になりますけど、本田圭祐選手と武藤嘉紀選手が次のようなことで話題になりました。

 これに関しての私見を私なりに述べたいと思います。ちなみに本田圭祐選手も武藤嘉紀選手もサッカー選手として大好きです。今回は宿題論について。

 この件に関して、私は宿題なんて最小限でいいのにっていつも思います。というよりも宿題はいらないのではないかというのが私の意見です。東京都にある千代田区立麹町中学校のこんな取組があります。


 私もこの工藤校長先生とだいたい同じ意見です。宿題はやる気がない生徒にとって作業になり、全く意味がないどころか、物事をやる過ごすクセをつけることになるためにマイナスだと思っています。

 仕事で同じことがおこったらどうでしょう?ただ時間を過ごせばいい、ただこの表を埋めたらいい。私はこんな人を雇いたくありません。しかし、人間のクセは恐ろしいものでいったん身についてしまうと中々改善することが難しくなります。

 嘘みたいな話ですが、こんな例があります。

「お母さんは子ども1人にお小遣いを50円ずつあげます。子どもが3人の時、お母さんはいくら必要ですか?」

 もちろんこの答えは50×3=150円なのですが、算数がとても苦手な子どもはこの問題を50+3=53円みたいな解答にして提出してしまいます。

 宿題の場合、答えは書いて出せばいいので、それでもいいのです。問題に正解するのではなく、問題を解きさえすればいいという発想で問題を解く子どもは想像以上に多いです。

 先の工藤校長先生も例として、「漢字を確認するのではなく、「作業」を早く終わらせるべく、「へん」だけを先に20個書き、その後に「つくり」を20個埋めていくなんて「作業」をした人もいるでしょう」と挙げていますが、勉強が作業の練習となっていることはかなりあります。

 近年の入試は「思考力」を問う問題が多々出てきています。

 私が教えていて本当にもったいないなと思うのは「作業力」を身につけるあまり「思考力」を失っている子どもが増えているように感じられることです。

 学習が苦手な生徒ほどこの傾向が顕著になり、悪いスパイラルに陥っていく感じがしています。

 このような形で学習が苦しくなっている生徒に少しずつ学習する気持ちになったり、学習という形ではなくても「何かを自身でがんばって成し遂げられる」人間に育てるように私どもの塾はがんばります。


【くまくら塾】

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