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ポストカードと手紙と

コロナウイルスでピリピリしているし、連日帰りが深夜で疲れ気味だった木曜日の夜、綺麗なポストカードが届いていてほんわり。

毎週のように会っている、30分で帰れる実家住みの妹からで、メッセージの内容は、新しく買った星の王子さまの切手を貼りたくて送ったよー、お姉ちゃんの部屋に一番馴染みそうなポストカードを選んだよー、というそれだけ。

あとは可愛らしいイラストもスタンプみたいにちょこちょこ描いてあって。

ポストカードをラインみたいなインスタントメッセージとして気軽に使うのいいなと思った。

気軽だけど、カードを相手に合わせて選んだり、ペンを手にしている時間、ポストに投函するというひと手間があることで、送った人の空気・体温をまとったメッセージになる。


一方で、のりで封をする手紙はまた違う重みがある。

元恋人と4年間遠距離恋愛をしていた時は、思い立った時に手紙を送り合っていた。

毎日電話でたわいもないことを話していたし、ラインも大量にやり取りしていたけれど、手紙に書きたいことは、それとは別でいくらでもあった。

まとまった文章として書き切って封をするという、完結していて、ある意味では一方通行な言葉たち。

その瞬間に思ったこと、伝えたいこと、なんなら自分自身を全部全部詰め込もうとしていた。

私が書いて送ったものはもちろん手元にない訳だけど、元恋人からもらった手紙をふと見てしまう(手紙BOXに新しく手紙を入れるときについ…)と、それはさながら涙自動製造機。

その時の感情がぶわっと蘇って、波にのまれたような感覚と、大粒の涙がボロボロ…

こういう勢い、影響力のある文章を、大切な人に向けてなら全力で書くことができる。

私の日常もドラマチックに変身する。


ポストカードで親しい人たちにもっと愛を伝えよう。

そして、全ての想いを出し切った書く体験を大切にしよう。

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