散文詩

高い塔のてっぺんに立って
あなたは髪をなびかせている
あの高い塔の上に立って
もう直に飛んでいってしまうだろう
あの星に近付こうとしたばかりに
凛々しく風が吹き荒んだって
踏み台が外される瞬間まで
あなたは笑っていたんだ
高見の見物じゃ済まないぞ

きっと軌道の導きが似ていた
神様だって知り得ない展開 
そっとなぞってここまで来た
この場所こそが宇宙の天界
知ってしまったからこその後悔、限界、自戒の果てに友の自害
だが謙虚なままじゃ掴めないはずだ
この高台からみえる景色は

これから君と星を数えたって
これから君と冬に震えたって
どんな新しい朝が幸福が
一夜遅れてやってくるのだろう
これから君と雲に隠れたって 
これから仲良く首くくったって
どんな新しい朝が幸福が
私達を包んで祈っているんだろう

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