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心のおくに潜む感情を、解きはなっていくために

呼吸をととのえ、思考を休め、今ここにとどまる習慣を身につけていくと、よりゆったりと、自分の感覚や感情を受け止められるようになっていきます。

自分とつながる信頼がうまれ、感じていることに巻きこまれずに、あるがままに受け止める力が増していく。

そうすると、余裕がないときには、重すぎて扱えなかった感情が、姿をあらわす段階があるんです。


感情に触れ、解放するワークをはじめると、以前よりは気持ちが軽くなるために、もう大丈夫とその時は思えたりもするのですが。

それなのにショックな出来事がおこり、激しく感情が揺らぐ。そこで元にもどったように思えて、ガッカリしてしまう。

でもそれは、これまで見ることができずに、封印してきた感情と思い込みを、今ようやく解き放てるタイミングになったんだよ、ということなんです。

心は何層にもなっています。
まずは上の方に溜まった想いを解放する。受け止める力を育んでから、その下の層があらわれる、というように考えてみてください。

心の奥底に潜み、もっとも強く言動を支配しているのは、怖れて無力な自分を守ろうとする生存本能です。
これは、ある人格になっていて、とっさに飛びだしてきて、防衛のための行動をします。無意識にです。

自分の身体をとおして感覚に意識をむけ、あるがままに見る習慣が身についてないと、なかなか気づくことがむずかしい。

この防衛者がいるために、怖れている無力な自分の一面を、受け止めてあげることができないんですね。

本当は、自分のなかにあるすべての感覚や感情、想いは、あるがままに認めてもらいたがっています。
見てもらって、ずっと我慢してきたことを聴いてもらいたい。
ずっと抑え込んできた感情エネルギーを解放して、心安らかになりたい。

そうしてもらえない限り、怖れと孤独とかなしさのなかにい続けることになるから。


それに、身体と心に溜まった感情エネルギーは、神経を圧迫して、心と身体を慢性的に乱しています。

ずっと感じているために当たり前になっていて分からないのですが、感情エネルギーを解放しきったあと、なんと軽くなれたのか、あんなに大変なものをわたしはずっと抱えて生きてきたのか、と驚くほどです。



そのために、今ここにとどまる力をつけ、自分を守るために、必死で生き抜いてきた防衛者としての自分の一面を、理解しねぎらう時間も充分に必要ですね。


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ここからファニーアップルに参加してくださった方へ。

ファニーアップルの自己援助のワークをたんたんと習慣にしていく、とは、心の筋トレのようなものだなぁと思っています。

はげしい怒りや悲しみがあらわれたときに、あるがままに受け止め、身体と心、全身をつかって解放してあげられるように。

自分とつながり安心を育み、大きな感情のうねりを受け止め寄り添い、解き放つ気力、体力をつけておく。

ですから、日頃から、ささやかな感情の動きもワークして、ノートに描く、書くのを続けていただけたらなと思います。このときに感情がでてきたら、そのままに受け止め、親身に見つつ出しきってあげてくださいね。

ささやか、と頭で思っていても、思うより深い気づきに繋がってることも多いですよ。
ここを丁寧に続けていくと、望まない出来事から気付かざるをえない、という体験が必要なくなってもいきます。

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