いまは過去の物語をみなおして、書きかえていく特別な時間
およそ半年ごとにおこる日食。ちょうど地球からの目線のさきで月が太陽に重なって影をおとす。
月食は年に1回か2回。太陽系の目線でみれば、太陽と地球と月とがおなじ直線のうえにならんでいる。
この月食〜日食の期間は、ふだんよりも深く意識の底がほりおこされる、特別な時間だ。
先月11月19日がほとんど皆既の月食、
あす12月4日が皆既日食(日本では観られない)
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人は物語をつくりだす。
目にうつる、聞こえる、触れる、香る、味わうものに名前をつける。
まわりからの刺激によって動かされる感情に意味をみつけて、すじ書きをあたえる。
名前もすじ書きも言葉だ。
言葉をあたえるとは、型をあたえるということ。
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わたしたちが生まれるまえにつくりだされて社会で引き継がれてきた物語。
家族のなかで引き継がれている物語。
これまで生きた自分が過去につくりだした物語。
月食〜日食の期間には、そういった物語のなかでも、心の奥底にしまいこまれているものに光があたる。
ふだんは開けない書庫のなかの整理をするようなときだ。
もしかしたら、人がつくりだした物語は、契約のようなものともいえるかもしれない。
いったん言葉にしるされたら、当人が書きかえるまで、その効力にしばられるという意味では。
いまの状況にはもうふさわしくない契約であれば、生活に支障をきたすので、書きかえなければならないだろう。
もっと機能的な言い方をすれば、物語とは、コンピューターに打ちこんだプログラムともいえるかな。
人が成長したら、過去のプログラムはアップデートしなければ、バグって作業がすんなりとは進まなくなるだろう。
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支障をきたしている、バグっている、という現象は、現実の世界にあらわれる。なんだかうまくいかない、嫌な気分になる、ようなできごととして。
世界規模の物語のかきかえは、かかわる意識体が大きいから時間がかかるだろう。けれどやっぱりひとりひとりの意識の変化が作用する。
自分の世界の範囲なら、バグっているところに気がついたら、その物語をすぐにとりだし、書きかえることができる。
心が揺さぶられる出来事があったら、いつもの慣れたパターンで処理するのではなく、先入観を消していったんまっさらな気持ちにもどる。
それから、どう対処するのかを、いまの自分で感じ考えてみるといいですよ。
ささいなことに思えても、それが今後の生き方を大きくかえるきっかけになるかもしれません。
あらためてここから「自分が本当に望むのはどんな物語:体験なのか」
つくりだしていきましょう。
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