高校推薦入試の10日前に感じたことと、今思うこと。
近況
久々に更新します。
昨年10月、妊活1周期目で妊娠が分かり、11月にある友人の結婚式どうしよう?という記事、というよりは呟きをして以来、更新していませんでした。検診の費用や、体調不良の時の話を書きたい、と思っていましたが、目まぐるしい日々を送り、それもなりませんでした。
12月末に安定期を迎えて、19歳のお正月ぶりに、お酒を飲まないお正月を過ごしました。次の連休には、マタニティプランのある温泉旅館に行く予定です。
最近、高校の推薦入試10日前のことを思い出して、出産を控えた今、改めて思うことを綴ります。
父の幼なじみ、おじいちゃんになる
15歳のお正月のことでした。高校受験を控えた身には、お正月は勉強の時間でした。
そんなお正月に、父の幼なじみが送ってきたのは、赤ちゃんの写真が載った「孫が生まれました」年賀状でした。
「え?」
「A君結婚したの?」
「お祝い贈らなくちゃ!」
A君ってあのお兄さん?まだハタチくらいだよね?と思いました。父は慌てて、幼なじみに電話をかけて、状況を確認していました。
「あー、赤ちゃんの性別聞き忘れた!」
「もう、お父さんったら、何やってるのよ。お祝いを選ぶのに…」
両親のこんなやり取りがあったことを覚えています。あんなに慌てた両親を見たのは初めてでした。
私は子供の頃、父が生まれ育った町に住んでいました。近隣に父の幼なじみも住んでいることもあり、時々家族ぐるみで会うことがありました。
思い返すと、私と年齢が±1歳の子供がいる家族と会うことが多かったように思います。
私と第2子の年齢が近くて、その兄や姉も一緒に遊ぶということがありました。A君は、父の幼なじみの長男で、私より5歳か6歳上でした。
高校推薦入試の10日前
高校推薦入試の10日前、1月半ばの休日のことでした。両親は幼なじみの家へ、お祝いを届けに行きました。そして、そこから帰ってきてから、母が言いました。
「A君、バイト先の同僚とできちゃった結婚で、●●大学辞めちゃって、フリーターだって。せっかく付属高校から入ったのに…。それで、実家で同居してたよ。」
●●大学付属高校は、私が第一希望としていた公立高校と同等レベル、学費は私立高校なりに高い学校でした。
たとえ第一希望の高校に合格しても、私立高校の高い学費を出してもらったとしても、その先進学しても…予定になく妊娠するようなことがあれば、学校は辞めなきゃいけないし、仕事も続けられるか分からない。夢が叶う前に、人生が狂ってしまう。安易な性行動は控えないといけない。
これが、その時に感じたことでした。
今思うこと
まず、人様の選択を「人生が狂う」と感じたことは、とても失礼だったと思います。パートナーが妊娠したことを知った途端に音信不通になったり、妊娠中絶を迫る男性もいるらしいのに、立派な決断です。景気が悪い時期に、大学を中途退学して働くことになったのは、非常に大変だった、だけでは言い表せない苦労があったのではないでしょうか。
もちろん、高校生・大学生の時に妊娠出産して、学校を卒業する方もいることも分かっています。でも、それは環境が恵まれている極一部の方が選択出来ることではないでしょうか。圧倒的に多いのは、妊娠中絶をするケース、その次に中途退学して出産するケースではないでしょうか。妊娠して中絶したのに、付き合い続けるカップルを不気味だ!と感じた事もありますが、それはそれで彼らの選択です。
家族ではない、人様の選択をなじりたくなることは多々ありますが、それをそのままダイレクトに表に出すのは、みっともないな、と反省しています。古くからの友人が、驚くような選択をするかもしれない。それをちゃんと受け止められる人間になりたいです。
母が私に、A君のことを伝えたのは、母が心底驚いたからなのか、受験を頑張るための発破のつもりだったのか、私に対する性教育のつもりだったのか。性教育のつもりだったとしたら、
「効果は抜群だ!」
今となっては「効果は抜群だった!」ですが、そうとしか言いようがありません。
あの時生まれた赤ちゃんは、順調に育っていれば、もう16歳です。その年月の間で、大学時代から付き合い始めた主人と結婚して、一番望んだ時に子供を授かりました。こんなに嬉しいことはありません。
そして、高校推薦入試の10日前に、「面接で何を聞かれるかな」や「落ちたらどうしよう」ではなく、「予定外の妊娠で人生が狂う」と感じていたのは、呑気だったと言わざるを得ません。無事に合格したから良かったものの、高校進学後は、呑気が祟ってしくじる事も多かったな、と思います。
子供が生まれたら
適切な性教育をしたいです。
まずは性暴力の被害者・加害者にならないように、水着ゾーンのことから教えて、必要以上に触らない・触らせない事からスタートだと思っています。
そして、予定外の妊娠で、自分の夢を諦めることや、パートナーの夢を諦めさせることが、決して起こらないようにしたいです。
夢を諦める理由は、主にお金・時間・能力の3つの不足だと考えています。その理由を突き詰めた時に「(能力があるのに)子供が出来たから、お金や時間が足りない」ってこの上なく虚しいです。だから、それだけは何としても阻止したいのです。
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