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詩  がらんどう

便りのないのは元気な証拠

昔の人は言った

でも

便りがあってからでは
遅いときもある

見たくないものから
目を背けて

受け入れないといけないことに
背中をむける

遠い空を見上げながら

自分の居場所を確認する

四角い空がせつなそうに
していた

一生守ってやると言ったあの人は

もうずいぶんと前に
サヨナラした

人は人に支えられながら

人は人を支えながら

そうやって生きていくもの

寂しさは涙しながら

乗り越えていくもの

それができない私は

ただの

がらんどう

存在価値すら薄れていく


ただの

がらんどう



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