失った夢だけが美しく見えるのは何故かしら
2022年5月4日
梱包作業中、向かいに立ってる男の傍にある物が欲しかったのだけど、その物の名前をド忘れしてしまった。
「ちょっと。そこの、黒くて、固くて、太い棒状のもの、取ってくれない?」
「2つ、ありますけど?」
「ん? 黒っていうか黒光りって感じの」
「はい。2つあります」
「なん…だと。あ、先端から液体が出るやつで」
「どっちも、出ますね」
「えっ。あ、黒い液体の方」
「黒… ああ、わかりました。これですね」
「そう。ありがとう」
そんなことがあったのを思い出した。
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