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【選挙ウォッチャー】 藤枝市長選2024・分析レポート。

 5月19日告示、5月26日投票で、静岡県の藤枝市長選が行われ、これまたずいぶんと酷い選挙になりました。というのも、我々がずっと追跡している「公金チューチューバカ」こと小西彦治が立候補してきたからです。
 小西彦治については、僕もサブ的に追いかけていますが、金城ガンヂさんという第一人者がいますので、詳しいことは金城ガンヂさんのレポートを読んでいただきたいと思います。
 こんなことを言うと、「じゃあ、オマエが取材に行かなくてもいいんじゃね?」と言われそうですが、僕の強みは「全国を取材できる機動力」にありますので、今回は金城ガンヂさんの守備範囲なので、金城ガンヂさんが取材しているのですが、アイツはいきなり山形県とか長崎県などに立候補してくることがあるので、そんな時は僕の出番となります。

北村 正平 77 現 5期目を目指す
小西 彦治 52 新 公金チューチューバカ

 小西彦治が現れる所には「必ず行く」と宣言し、今年に入ってからの選挙はパーフェクトに取材し、レポート化できております。無投票当選になりそうな首長選を片っ端から立候補し、選挙ポスターや政策チラシの公費負担で利益が出る構造となっていることを知っていただき、コンスタントに供託金没収ラインを下回るように、しっかり警鐘を鳴らしていきたいと思いますので、引き続き、しっかり取材してまいります。




■ 藤枝市長選・選挙ボード解説動画


■ 小西彦治の主張

 今回、小西彦治が藤枝市長選に立候補した理由は、かなり特殊です。
 実は、もともと5月19日投票の相生市長選(兵庫県)に立候補し、届け出まで済ませていたのですが、小西彦治の支援者という人物から「翌週の藤枝市長選に立候補してほしい」とお願いされ、立候補を取り下げても100万円の供託金は戻ってこないことから、支援者に「損をする100万円は肩代わりする」と約束され、ギリギリに立候補の取り下げに成功し、このたびの藤枝市長選に立候補してきました。
 そこまでして藤枝市長選に立候補してほしい人も珍しいですが、実は、藤枝市長選が行われるのは2008年以来で、今日まで3回連続で無投票当選となってきました。今回も小西彦治が立候補しなければ4期連続の無投票当選になるところで、ひとまず小西彦治が立候補したことで無投票当選は避けられたと言えます。
 ただ、立候補すれば何でもいい、無投票当選になれば何でもいいというわけではありません。大切なことは、この藤枝市のことを思っている人間が本当に藤枝市を良くしたいと思って立候補することなので、誰でもいいのであれば、犬でも猫でも、はたまた猿でもカバでも、何でもいいことになってしまいます。ほな、そこらへんの猫にでも市長をやらせておけばいいです。
 小西彦治は、準N国党なので、物の善悪の判断がつきません。こんな人間が市長になったらおしまいです。しかし、選挙の結果は、かなり衝撃的でした。なんと、得票率が21.4%に達し、供託金没収ラインを余裕で超えているばかりか、1万票以上を得ています。

小西彦治の戦績は、これまで14戦11勝3敗だった

 実は、得票率が20%を超えた例は、3回あります。
 2023年10月の精華町長選、2024年1月の須坂市長選、2024年の横芝光町長選です。なので、21.4%という数字が特別に高いわけではありませんが、それでも安定的に票を取っているのは、それだけ小西彦治が公金チューチューバカであることを知らない証拠だと思います。
 静岡県には初めて襲来しましたので、小西彦治がどのような存在であるかを知らない人も多かったのではないかと思います。

市長選バージョンのポスターとなっているが、基本的に仕様は変わっていない

 今回、小西彦治には「藤枝市長選に立候補してもらうために100万円を肩代わりするだけの支援者」が存在するため、実は、公選ハガキが届けられるなど、普段とは異なる戦術が取られていました。ただ、その名簿が古かったらしく、既に亡くなっている方の名前で届いたりしていたようで、気持ち悪いと訴える市民もいましたが、それでも現職の高齢多選を懸念する人たちにとっては「渡りに船」ということで、間違って小西彦治に投票する人が多かったようです。


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