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【選挙ウォッチャー】 宮城県議選2023・宮城選挙区レポート。

 10月13日告示、10月22日投票で、宮城県議選が行われました。
 この宮城選挙区は、松島町と利府町です。衆院選における宮城4区に位置する場所ですが、定数2に対して3人が立候補しており、ここは2つの町でまったく異なる投票行動になっておりますので、非常に面白いです。人口の違いが票の違いに結び付いており、それなりに語ることがあります。

安部 孝  67 元 無所属(5期経験)
杉原 崇  50 新 無所属(自民・公明推薦)
柚木 貴光 31 新 無所属

 このレポートもポスターを紹介するだけになってしまいましたので、無料部分では、能登半島地震から学ぶ「原発再稼働のあり得なさ」について考えてまいりたいと思います。
 ロジックを突き詰めていけば、どう考えても、この日本で原発を稼働していくことにメリットは何もなく、一刻も早くエネルギーシフトを実現しなければなりません。昔の技術を守ったところで良いことは何もないのです。




■ 宮城選挙区・選挙ボード解説動画


■ モニタリングポストに意味がない話

 この国の頭の悪さが凝縮したような話だと思います。
 先日の能登半島地震では、偶然にも志賀原発の再稼働が認められず、運転停止中だったため、福島第一原発のような過酷事故には至らなかったことが不幸中の幸いですが、この地震で半径30キロ以内に設置されたモニタリングポストのうち、輪島市や穴水町など、北側のモニタリングポスト15カ所が死んでいたことが明らかになりました。
 実は、福島第一原発事故が起こった時も24カ所あるモニタリングポストのうち23カ所が死んでしまい、当時はハンディーのガイガーカウンターを持っている人はほぼ皆無だったこともあり、放射能が漏れているのかどうかを測ることができず、放射線量の高い地域に逃げ、被曝をしてしまった人たちがいました。
 モニタリングポストが死んでいて計測ができないということは、もしかしたら放射能が漏れていたとしても、公式的に観測できているものがないのですから「わからない」ということになります。おそらく漏れていないだろうと考えられるのは、福島第一原発事故が起こったことで、ガイガーカウンターを持っている一般人が存在するようになり、もし漏れていたら、一般人が計測をして明るみになると思われますが、今のところ、そんなふうになっていないので、放射能は漏れていないだろうと推測できるのです。
 このことから何が言えるのかと言えば、北陸電力や日本政府は「志賀原発に異常なし」と言っていますが、モニタリングポストが死んでいる以上、何を根拠に「異常なし」と言えているのかということになります。計測できないということは、正しい答えは「わからない」のはずで、こんな時に「わからない」なんて言ってしまったら大問題になるので、結局、まともに計測はできていないけど、何も見ないで「異常なし」と言っているに過ぎないということです。計測できていないのですから「異常なし」の根拠は、オッサンらの「雰囲気」でしかありません。
 この惨状を見て、まだ「原発を再稼働できる」と考えているアホで無能のポンコツどもが、恥ずかしげもなく政治家を名乗り、災害時にどうしたらいいのか分からず、ホゲホゲと指を咥えて見ているだけなのです。現場で動いてくれる自衛隊を見て「さすが自衛隊!」と言うだけの存在です。そこらへんのネトウヨと能力が変わりません。恥を知れ!


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