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【選挙ウォッチャー】 宮城県議選2023・角田&伊具選挙区レポート。

 10月13日告示、10月22日投票で、宮城県議選が行われました。
 ここは定数1に対して2人が立候補しました。前回、前々回と無投票当選となっておりましたので、ここも12年ぶりの選挙となっています。定数1なのに、戦いに挑む人がいないので、無投票が続いていたということになります。
 ちなみに、「伊具」というのは、丸森町のことです。宮城県の南部に位置するところで、「宮城3区」にあたります。10増10減の影響で、今度から宮城県は全5区構成になりますが、宮城1区から宮城4区までは立憲民主党の候補が立っており、宮城5区だけが空白地帯となっています。
 このうち、宮城1区は岡本章子さん、宮城2区は鎌田さゆりさん、宮城4区は安住淳さんが当選していますが、宮城3区だけは当選圏にありません。おそらく今後も厳しい戦いが続くと思われ、立憲民主党にとって宮城3区の強化は課題となっています。

八島 利美 63 現 自民党(公明推薦)
武田 曉  48 新 無所属

 実は今回の選挙、12年前と同じ顔ぶれとなっています。つまり、12年越しにリベンジを目指してきたので、改めて、選挙戦に突入しているということになりますが、野心があって12年もあれば、通常はリベンジに成功するというものです。
 このあたりもチェックしていただきつつ、今日も無料部分では「福島第一原発事故」の後処理をめぐる過酷な状況を知っていただきたいと思います。巨額の税金が使われていますので、真剣に向き合わなければなりません。


■ 角田&伊具選挙区・選挙ボード解説動画


■ 福島第一原発事故の処理水と洗脳

 この国の人々は、どんどんバカになっていると思います。
 そのメカニズムは非常に簡単で、それまではテレビや新聞といった媒体がある程度の知性を担保した状態で情報を発信していたのに、立花孝志、堀江貴文、ほんこん、ひろゆきといった「バカ」がインフルエンサーになることで、世の中に「バカの思考」が広がっているからです。
 ほとんどの人たちが政治に興味を持たない中で、自分に政治のことを教えてくれたり、関心を持つキッカケを与えてくれる存在が、よりによって、立花孝志だったりするので、300周ぐらい遅れて、今さらN国信者になるバカが大量発生している現状を見ても、この国の人々はどんどんバカになっていると感じます。
 もっと深刻なのは、この話は日本特有の問題ではなく、世界全体で似たようなことが起こっており、イスラエルのインフルエンサーたちを見ても分かるように、バカがバカな発信をすることで、国民にどんどんバカが広がっている様子が見て取れます。アメリカでドナルド・トランプがウケてしまう現状も似たような話だと思います。

海洋放出で経済的な打撃が起こっても国会議事堂の前は静かである

 僕は、海外の国々で暮らしたこともなければ、海外の国々の様子を見ているわけでもないので、他の国の政府がどのようになっているのかを詳しく知らないのですが、少なくとも日本では、アホが「ヨウ素129」「ストロンチウム90」の挙動を十分に理解せず、政府が発信する「トリチウム」の話だけを信じて、「バスクリンちだい!」と大きな声で言ってくる「極限のアホ」が大量に発生しています。
 このようなアホを量産しているのが日本政府であり、日本政府はリスクのあることを一切言いません。原発事故の後処理をしている作業員が、身体の局所を集中的に被曝するような事故を起こしても、局所的な被曝を「身体丸ごと」で薄めて計算することで、「大丈夫!」と言ってしまうようなことがずっと続いています。しかも、「これこそ正しい科学なんだ」と主張し、学校でもそのように教えているのですから、「将軍様は偉大だ」と教えている北朝鮮とほとんど変わりません。
 先日、会津学鳳高の生徒たちが福島第一原発に溜まる処理水について学ぶ授業があったという報道がありました。科学的な探求を希望する49人の生徒たちが、資源エネルギー庁の解説を聞いたといい、「風評被害が起こっている」という説明を何度も聞かされていました。本当は汚染水なのに、「処理水」と呼んで安全を装っているものを30年かけて放出する計画になっていますが、これもまた「風評被害対策だ」と述べているわけです。
 しかし、本当に風評被害を恐れるのであれば、そもそも30年もかけて海に流さなければいいわけで、「海に流さない方法もある」ということを授業では教えません。「海に流すしかない」という前提のもと、そんなに言うほど安全であれば、一気に流してしまった方が風評被害対策になるのに、少しずつ30年にわたって流し続けることで、30年にわたって風評被害を生み続けるという頭の悪さについては、まったく説明してくれないわけです。
 よく考えてみれば、いろいろと辻褄の合わない説明をしているにもかかわらず、偉くて頭が良いというテイの人たちから説明されることで、無条件にこういうものだと信じ込まされ、子どもたちの頭が余計に悪くなっていく様子を見せられている。これが今の日本です。
 どんなことにもメリットとデメリットがあり、ある程度のデメリットを受け入れた上でメリットを享受するものだと思いますが、デメリットの説明がなく、メリットだけを説明されて、「なるほど合点!」となってしまうような人たちは、いつか必ず詐欺師に騙されます。


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