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【選挙ウォッチャー】 湯河原町長選2024・分析レポート。

 6月18日告示、6月23日投票で、神奈川県の湯河原町長選が行われました。
 実は、昨年の統一地方選のスケジュールで湯河原町長選が行われ、現職の冨田幸宏さんが新人の土屋由希子さんを下し、5選目を決めていました。ところが、当選した直後に骨髄異形成症候群であると発表。昨年8月からは公務を離れ、療養を迫られました。今年2月には治療を続けながらも公務に復帰し、町政運営に意欲を燃やしていましたが、3月下旬から検査入院することになり、5月に帰らぬ人となりました。
 町長の訃報により、湯河原町では急遽、町長選が行われることになり、昨年4月に立候補していた土屋由希子さんが再挑戦。対するは、故・冨田幸宏町長の遺志を継ぐ「参事」だった男性を擁立。見逃せない一戦となりましたので、東京都知事選の真っ最中で忙しかったのですが、この選挙だけは見ておくことになりました。

内藤 喜文  64 新 元町参事
土屋 由希子 41 新 元町議

 この選挙は、完全なる弔い選挙でした。
 というのも、昨年4月の湯河原町長選では、冨田幸宏町長が「絶対に土屋由希子を町長にしてはいけない!」という並々ならぬ気持ちで戦いを繰り広げていたため、町ではヒソヒソと「町長の最後の仕事がアンチ土屋由希子になってしまった」と噂されるほどでした。
 しかし、それはある意味、命がけで「土屋由希子だけは絶対に町長にさせない!」と頑張ったとも言えるわけで、その遺志を尊重するかどうかということが、今回の弔い選挙で問われていたのではないかと思います。「命の炎を燃やしてまで絶対に町長にさせたくなかった」という気持ちを汲んであげるかどうかというのが、選挙の結果にも影響したのではないでしょうか。


■ 湯河原町長選・選挙ボード解説動画


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