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【選挙ウォッチャー】 沖縄県議選2024・名護市選挙区レポート。

 6月7日告示、6月16日投票で、沖縄県議選が行われました。
 名護市は、現在進行形で「辺野古基地」の建設で揺れており、沖縄県民の住民投票の結果も無視して、国が行政代執行という形で、地方自治の原理原則を踏みにじろうとしています。
 自民党がそこまでして「辺野古基地」の建設にこだわるのは、そこまでしてお金を儲けたいのではなく、もはや「抗議をしている反戦の抗議者たちに嫌がらせをしたい」という目的に変わっていると思われ、仮に辺野古基地が完成したところで、ほとんど役に立たないクソみたいな基地が出来上がるだけですが、「パヨクの泣き叫ぶ姿が見たい」という大津綾香を攻撃するN国信者のようなことが起こっているのだと思います。つまり、戦争というのはいつも「レイシズム」から始まるのです。

山里 将雄 67 現 無所属(立憲・共産・社民・社大推薦)
比嘉 忍  56 新 自民党(公明推薦)
伊波 勝也 65 新 無所属(反コロナ・反ワクチン)

 合わせて書いておきたいのが、ジャーナリズムの劣化です。
 これまで日本のジャーナリズムを支えてきた人たちがどんどん高齢になってしまい、メディアの上層部が権力者たちの顔色を窺うようになり、これではやっていけないという人たちが会社を離脱し、フリーでやっていく決意をするも、フリーの記者では食っていくことができず、ますます劣化が進んでしまいます。
 先日、名護市の国道で、抗議活動をする市民が飛び出そうとしたところを警備員が制止しようとしてダンプカーに轢かれて亡くなったとされる事故が起こりました。しかし、話をよく聞いてみると、「飛び出した」ということで制止したのではなく、「飛び出した」と言って排除しようとして、「そんなのはおかしいじゃないか」と言い合いになっていたのに、他の警備員がトラックに進むようにサインを出し、抗議していた女性と警備員が巻き込まれて、抗議していた女性は重体、警備員は死亡という事故でした。
 この話を聞けば、一番悪いのは誰なのかと言えば、安全確認を怠ってダンプカーにゴーサインを出した警備員ということになりますが、実際、ダンプカーの運転手たちは、これまでもヒヤリハットは多く、いつ事故が起きてもおかしくなかったと証言しています。
 しかし、この話にも「レイシズム」は見え隠れしています。なぜ、ちゃんと安全を確認せずにゴーサインを出してしまうのかという背景には、警備員の心の奥底に「こんな抗議者どもは、べつに死んでも構わない」と考えているからではないでしょうか。もし横断しているのが、小さな子どもだったら念入りに安全を確認するはずですが、本当はどんな人であれ、同じように安全確認しなければならないにもかかわらず、適当にゴーサインを出してしまう背景には、心の奥底に眠る「レイシズム」があるからだと思います。
 こうした状況を詳しく見れば、一概に「抗議者が悪い」とは言えないはずなのに、弱い者の立場に立たず、政府の「公報」と化している産経新聞は社説で「抗議をやめろ」と書いています。一連の事故を調べている警察も冷静に対応しているのに、一部のネトウヨ議員と産経新聞のようなジャーナリズムを捨てたメディアによって、事情を知らない人たちの認識が歪められています。
 これは今、立花孝志が強力な発信力で「大津綾香は悪だ」と述べ、大量のN国信者が湧いている状況と酷似しています。ここでも「抗議者は悪だ」と大きな声で言うことで、アホから順番に脳味噌をアハつかせていくシステムです。




■ 名護市選挙区・選挙ボード解説動画


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