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【選挙ウォッチャー】 衆院補選2024・つばさの党にどう対応すべきか。

 4月16日から始まった東京15区の衆院補選。
 自民党が候補者を立てず、都民ファーストの会が乙武洋匡さんを擁立したものの、国民民主党以外は乗ってこず、立憲民主党の酒井菜摘さん、日本維新の会の金澤結衣さん、日本保守党の飯山陽さん、有罪が確定してしまったら再び選挙をしなければならなくなる元自民党の秋元司さんなど、一体、誰が当選するのかという純粋な意味で注目されるべき選挙区が、突如として現れた「つばさの党」のせいで、台無しになりました。

選挙カーを手で押して乙武洋匡陣営に突っ込もうとする黒川敦彦らの集団

 そもそも「つばさの党」がマイナーであるところに、それ以上に僕がマイナーであるため、僕に問い合わせがまったく来ませんが、アホの「NHKから国民を守る党」に続き、世の中のウンコとポンコツを処理しながら生きている僕こそ、この分野において、高い専門性を発揮します。
 この「つばさの党」がどのような集団なのか。このようにカラまれてしまった場合に、どのように対処するのが正解なのか。今回の選挙をキッカケにガッツリと公安対象となり、世間の皆様に知られることになったのではないかと思いますが、この集団もまた「カルト」です。


■ 「つばさの党」には潤沢な資金力がある

小池百合子都知事にも記者会見で言及された「つばさの党」の面々

 あまり知られていませんが、「つばさの党」には資金力があります。
 かつて連携していた「NHKから国民を守る党」は、尊師・立花孝志のメンタルが「パチンカス」のため、せっかく巨額の資金を調達しても、ゴルフやキャバクラ、オンナに散財してしまい、焦げ付いた11億円の借金を返済できずに大津綾香に押し付け、また新たな借金をするような生活をしているのですが、「つばさの党」の代表の黒川敦彦は、活動家としての活動費にしかお金を使わないため、お金があれば、スピーカーや街宣車が増え、全国に活動の場を増やすだけです。
 中心メンバーである黒川敦彦と外山麻貴が限界左翼の出身のため、貧乏に慣れていることもあり、全国に遠征に行く際も、古くて汚い安めのホテルに宿泊し、少しでも活動費に回すようなメンタルです。
 主な収入源はYouTubeで、一時的に収益が止まりかけたことはあれど、アホの尊師・立花孝志のように、完全に収益が絶たれているわけではありませんので、このような活動をライブ中継することで、最近は特に高い収益を得るようになっていると考えられます。選挙前は数百人しか見ていなかったようなライブ配信が、同時視聴5000人を超えるようになってきており、今回の東京15区の立候補は、十分に元が取れる状態になっています。
 また、起業家・投資家という肩書きの山中裕と「投資ブラザーズ」なる活動もしていて、利回り10%以上になる不動産物件を回していくといった活動もしています。こうした活動でどれくらいの利益を得ているかは不明ですが、いずれにしても、山中裕と組むようになってからの黒川敦彦らの環境は劇的に良くなっている印象で、杉田勇人、芸能ライター・山本武彦の生活も黒川敦彦らが支えていると考えられます。


■ どうしてこんなにナメた活動ができるのか

 東京15区で脚光を浴びるまで、ほとんどの人は「つばさの党」をよく知らなかったのではないかと思います。突如として現れた「つばさの党」というのは、一体、何が目的でこんなことをしているのか。理解に苦しんでいることでしょう。
 しかし、それは「つばさの党」の活動が、あまり知られていなかっただけで、今に始まったわけではありません。特に、創価学会や幸福の科学といった宗教に対して街宣を仕掛けることが多く、大川隆法の自宅前で街宣をしようとした時には、幸福の科学が裁判所に訴え、事前に街宣禁止の仮処分命令を出してくれたので、黒川敦彦らが場所を変更せざるを得ないということもありました。一応、裁判所の命令には従います。

 いずれの記事も無料なので、これらのレポートを見れば、黒川敦彦らの活動内容がわかるのではないかと思います。その思想は、ディープステートやユダヤ陰謀に溢れており、「コロナはただの風邪」という反コロナ・反ワクチンの陰謀論も持ち合わせています。
 黒川敦彦の活動が活発になったのは、まだ黒川敦彦が「NHKから国民を守る党」の幹事長だった時代、尊師・立花孝志が「参政党」に対し、さまざまな嫌がらせを仕掛けるようになり、「参政党討伐隊」なるものが結成されたことが大きいと考えられます。その中心メンバーが黒川敦彦で、2022年の年末から2023年の春頃にかけ、選挙妨害も繰り返されました。なので、黒川敦彦に最も手を焼いてきたのは、他ならぬ「参政党」です。

参政党の選挙演説で「イケス不倫ってなんですか?」の横断幕を広げる黒川敦彦

 今回の東京15区の衆院補選には、参政党からも吉川里奈さんが立候補していますが、秘書の自殺問題などで揺れていることもあって、黒川敦彦から狙われている神谷宗幣さんの街頭演説の場所や時間などはオープンにしていません。どこもゲリラ的に登場する形となっています。なので、場数の話で参政党が最も黒川対策ができている政党になっています。
 実は、黒川敦彦らが興味を持つ対象は、かなり偏っています。
 例えば、今回の選挙では存在感がありませんが、カジノをめぐって中国の業者からお金をもらっていた疑惑で裁判中の秋元司パイセンが立候補しており、こちらの方がよっぽど政治的に問題があるはずですが、「真相はどうなっているんだ?」と詰め寄るシーンはありません。あるいは、須藤元気さんに対し、「バキバキのコロナ陰謀論者って、どういうことやねん!」とツッコミに行ったりすることもありません。それ以前に黒川敦彦自身がバキバキのコロナ陰謀論者です。
 おそらく秋元司パイセンの事務所なんぞに凸でもした日には、界隈の方々が黙っちゃいないと思うので、次の日には「キャン!」と言いながら、めっちゃ大人しくさせられてしまう可能性があるし、須藤元気さんは総合格闘家としてお馴染みです。戦って勝てるニオイは全然しません。
 そして、極限のアホである立花孝志と違うところは、黒川敦彦は「アンテナの感度が良い」ということです。これは逆説的に言えば、「ザコしか相手にしないザコである」ということでもあります。
 立憲民主党の酒井菜摘さん、日本維新の会の金澤結衣さん、ファーストの会の小池百合子さん、日本保守党の飯山陽さん。ターゲットになっている人たちは全員「女性」です。百田尚樹さんや神谷宗幣さんはケンカをするタイプではありませんし、乙武洋匡さんに至っては言うまでもありません。

警察署内で悪態をついて暴れる黒川敦彦や根本良輔(モザイクは筆者編集・引用元リンク

 警察に対して悪態をつくのも、「こんなことで逮捕されない」と考えているからです。それだけ日本の警察が理不尽に逮捕をしない証拠であると言えますが、「政治信条の自由」「表現の自由」を盾に暴れているので、こんなことを繰り返していたら、いつしかこの自由が奪われることになりかねないのではないかと危惧をします。
 こうした「自由」は絶対的に守らなければなりませんが、「自由」を悪用したり、盾にして暴れるようなことがあると、いつしかその「自由」を奪われかねません。「自由」を守るためにも節度を持った行動が必要になるということは、こいつらには理解できません。バカだからです。
 なので、どうしてこんなにナメた活動をできるのかという点で言えば、世の中をナメているからだという元も子もない話になるのですが、ナメる相手は偏っています。


■ 「つばさの党」支持者は増えるのか

乙武洋匡陣営が撤収しても亀戸駅前でマイクを持ち続けた根本良輔

 こんな迷惑系YouTuberみたいな集団に、果たして、人がついてくるのかと思うかもしれませんが、これは「この選挙で『つばさの党』を知って活動に参加するアホは一定数いる」ということをN国党で思い知らされていますので、結論から言うと、N国党と同様、「つばさの党」を支持する人たちは増えるという結論になります。
 彼らは自分たちでそう表現していますが、スーパーマリオブラザーズのマリオが「スターを取った状態」だと考えており、このように追いかけ回して相手が嫌がったり、逃げたりする様子を楽しみ、「自分たちは無敵だ」と感じて喜んでいます。N国党と同様、日頃からうだつの上がらない生活をしている人たちが、この「無敵感」を味わうために「つばさの党」を支持し、やりたい放題に暴れる様子を自分に置き換え、悦に浸るのです。
 根っこの部分はN国党と同じなので、彼らはこれを「正義」だと考えており、社会に迷惑をかけているように見えるけど、本当は社会の役に立つことをやっていると考えています。ただ、当たり前ですが、彼らが一般社会で受け入れられることはないので、ごく一部の社会不適合者たちが集まり、よりカルト的な組織になって、ますます社会に迷惑をかけます。
 既に黒川敦彦は7月7日投票の東京都知事選に立候補することを表明しており、東京15区に続き、今度の東京都知事選でも同様の大暴れを計画しています。しばらく首都圏の選挙は荒れそうです。


■ 他の候補者たちはどう対処するべきか

 今回、黒川敦彦に狙われてしまった他の候補者たちは、どのように対処をすべきなのか。これは以前から言っているように「完全に無視すること」に尽きると思います。
 マイクを向けられても、周辺で走り回らわれても、何をされても「完全に無視すること」が最も効果的です。これは候補者はもちろん、陣営スタッフも、集まった支持者の皆さんも「完全に無視をすること」です。
 候補者や陣営スタッフは無視を徹底できても、集まってくるお客さんまでコントロールはできないと思いますが、黒川敦彦や根本良輔に何か物を申す人がいたら、速やかに保護し、「反論してくる様子をYouTubeにアップしてお金を稼いでいるので、1円も儲けさせてはいけない」と言って、どれだけムカついても相手にしないようにしましょう。

乙武洋匡さんの選挙カーの前で自作のプラカードを掲げる黒川敦彦

 警察に通報するかどうかは、どちらでも良いと思います。既に公安の監視対象下に入っていると思いますので、通報しなくても、黒川敦彦らの行動は既に把握されていると思いますが、スタッフがケガをするなどのアクシデントがあった場合には速やかに通報するのがよろしいと思います。
 あれだけ警察に悪態をついていますが、実は、「つばさの党」も、立花孝志と同じぐらいUber Eats感覚で警察を呼ぶので、警察の方々も大忙しになっています。
 既に黒川敦彦や杉田勇人に対し、どついてしまう人が出ています。軽くどついたとしても、選挙妨害や暴行などの罪に問われかねず、本当は黒川敦彦らの集団が悪いのに、それを注意した方が罪に問われるような理不尽なことに巻き込まれてはいけません。やるなら徹底的にシバき倒さなければなりませんが、中途半端に少し押したぐらいのことでしょっぴかれても、ただ理不尽に処罰されてしまうだけなのです。なので、黒川敦彦らが今すぐにしょっぴかれることはなくても、必ずしっぽを掴まれるので、とにかく今は我慢して、こいつらのやっていることをひたすら記録することです。


■ 選挙ウォッチャーの分析&考察

 僕の仕事が「選挙ウォッチャー」なもので、この東京15区の衆院補選以外にも大切な選挙がたくさんあり、しばらく東京15区から離れておりました。
 しかし、ようやくすべての取材が終わり、今、大急ぎで東京に戻っているところです。これから「つばさの党」を取材し、黒川敦彦や根本良輔らに天罰が下る瞬間を撮りたいと思っています。ここまでの「つばさの党」の蛮行の数々はYouTubeなどを通じてチェックしておりましたが、非常に問題が多いと思います。
 また、こうしている間にも「NHKから国民を守る党」は、尊師・立花孝志が「おかわり借金」を始めています。この界隈、どいつもこいつも酷いことになっていますので、やはりウンコの最前線に立つ男として、現地にいなければならないと思っています。引き続き、最前線より解説してまいりますので、「チダイズム」をチェックしていただければ幸いです。


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