見出し画像

chicotの基礎本レビュー#05改訂版はじめて編む棒針編み(ブティック社)

chicotのふたりが基礎本を実際にチェックして、どんな特徴があるのか、どんな人におすすめなのかをお伝えする基礎本レビュー5回目です。

これまでレビューした基礎本をオススメポイント別にわけてみました。

基礎本レビューガイド

これから基礎本の購入を考えている方のヒントになればうれしいです。

今回紹介する本は、作品を編みながら基礎を学んでいく実践本スタイル。前回の本と同じスタイルですが、内容が全く違います。こちらは例えるなら千本ノック。はじめはとにかく編みます。

画像1

タイトル:増補改訂版はじめて編む棒針編み
出版社: ブティック社
発行日:2019年12月19日
価格:990円(税込)
サイズとページ数: 26 x 21 x 0.7 cm、88ページ

※2010年10月28日初版。2019年12月19日増補改訂版が最新版です。増補改訂版では、作品が2点追加されています。

chicot採点表
初心者度 初◎・・・・中
テクニック掲載数 少・◎・・・多
イラストと写真のバランス イラスト・・・・◎写真
作品例の充実度 ★★★★☆(16作品)

memo
・テクニックの説明はほぼ写真。写真が大きく、カットも細かいのでわかりやすい。
・使用糸はほぼハマナカ。
・編み方はすべてフランス式。アメリカ式の説明はなし。
・作り目はすべて指にかける作り目。止めはほとんど伏せ止め。
・地模様、交差模様、透かし模様、クラスターステッチ(玉編み?)ドライブ編みなどが学べる。
・引き返し編みの説明なし。
・縦編み込み、横編み込み、メリヤス刺繍の説明あり。
・順番に作品を編むことでステップアップしていくスタイル。
・ウェアの作品はなし。

good
・作品を編むごとに、しっかりと基礎が学べるカリキュラムになっている。かんたんな編み方からマスターできるように考えられているので、本当に編み物が初めての人にもおすすめ。
・糸の変え方、つなぎ方など初心者さんがつまづきそうな部分もていねいに説明されている。
・ベーシックなデザインのアイテムが多く、使い勝手がよさそう。
・マフラーなど、代替え糸でも編めそうな作品が多い。工夫次第で材料費もおさえられそう。

bad
・とにかくみっちり基礎を学ぶ作品構成。特に最初はマフラーが続くので、ステップアップするのに時間がかかりそう。本のとおりの順番に全作品を編もうとすると、3つめくらいでひと冬超えそうなくらい編む量が多い。
・段数が多い作品が続くので、段の数え方の説明がないのが残念。ガーター編みの段の数え方、もしくは大体何センチくらい編めたらいいというような説明があったらよかった。

まとめ
初心者だけどきれいに編めるようになりたい、長く趣味として続けていきたいと思っている方には本当におすすめです。きれいに編めるようになるには、たくさん編むことが大事。マフラーひとつ編むごとに確実に編み目が美しくなると思います。


※基礎本レビューのリクエストはchicot公式アカウントにて受付中です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?