見出し画像

chicotの基礎本レビュー#03かぎ針も棒針もきちんと編める手編みの基礎(日本文芸社)

chicotのふたりが基礎本を実際にチェックして、どんな特徴があるのか、どんな人におすすめなのかをお伝えする基礎本レビュー3回目です。

基礎本レビュー①「編みもの基礎BOOK 初級編(日本ヴォーグ社)」

基礎本レビュー②「はじめましての棒針教室(文化出版局)」

これから基礎本の購入を考えている方のヒントになればうれしいです。


画像1


タイトル:かぎ針も棒針もきちんと編める手編みの基礎
出版社:日本文芸社
発行日:2019年8月10日
価格:1430円(税込)
サイズとページ数:単行本、95ページ

こちらはかぎ針のテクニックも記載されていますが、今回も棒針編みにフォーカスして見ていきたいと思います。

chicot採点表
初心者度 初・・◎・・中
テクニック掲載数 少・・◎・・多
イラストと写真のバランス イラスト・・◎・・写真
作品例の充実度 ★☆☆☆☆

memo
・作り目の種類は指でかける・別糸&共糸くさり・かぎ針で糸をかける作り目・1目ゴム・2目ゴム、そして輪編みのやり方と中級者パック。使い分け方も軽くであるがコラムで説明されている。
・引き返し編み、編み込みの説明なし。但し、引き返しさえクリアできればウェアはじゅうぶんに編める内容。
・ボタン穴の開け方、ボタンの付け方の説明あり。
・模様編み(透かし編み、なわ編み)のスワッチ編み図あり

good
・プロセスは写真、より細かい部分(針の入れる場所など)はイラスト、といった具合に使い分けされていてわかりやすい。
・サイズがコンパクト(20cm四方くらい)で手元に置いておくにはいいサイズ。
・初心者に扱いやすい毛糸はどんなものか?やQ&Aなどに、教室をされている先生ならではの視点が盛り込まれていて、優しい雰囲気。
・とじはぎなど、ウェアを編むための技法が丁寧に書かれている。かぎ針もこの内容とボリュームならコスパは良い。

bad
・作品例の編み図が表紙中央の靴下ではなく、表紙の上にちらっと写っているスワッチの編み図だった。
そもそも掲載されている靴下に必要な技法(編み込みや、かかとの引き返し)は載っていないので、表紙の靴下を編みたいと思って購入された方はすこしがっかりかも。編み図は日本文芸社のホームページからダウンロードできるそうです。
・ウェアを編むためのテクニックや製図の読み方などとても丁寧に説明しているので、引き返し編みも欲しいところ。ページ数などの問題もあるのだと思いますが…。

まとめ

表編み、裏編みならできるけど、ゆくゆくはウェアを編みたいなという方におすすめ。ゴム編みの作り目やゴム編み止めも載っているので、作品をワンランクアップさせたい方にも。Q&Aやコラムからにじみ出る先生の優しい人柄にほっこりしながら学べそう。


※基礎本レビューのリクエストはchicot公式アカウントにて受付中です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?