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【ゲージと向き合う】手編みのゲージが変わる原因

こちらの記事で「ゲージは大切です」という事をお伝えしました。

ゲージにちゃんと向き合うと、いい事がたくさんあります。手芸本の作品を編むのが上手になるのはもちろん、サイズをアレンジしたり、オリジナルを作ったりする事もできるようになります。そういう事ができるようになると、編み物が10倍楽しくなりますよ。

今日はいますぐ改善できそうな、ゲージが変わる原因をお伝えします。とくに、編み物をはじめて間もない人は「知らずにやってしまっていた!」という事もあります。参考にしていただければ幸いです。

手加減がゆるすぎる

手加減がゆるい人はゲージが変わりやすいです。

いくらきつく編んでも、目は針の円周より小さくなりません。でも、ゆるくするのはいくらでもできますよね。

編み物を始めたばかりの人は、意識してきつめに編んだほうが、ゲージが変わりにくいです。

かといって、ギュウギュウにきつく編むのも疲れます。目に針を入れにくかったり、手が痛くなったりすることがないのが、ちょうどいい手加減です。

ゆるすぎず、きつすぎない自分のちょうどいい手加減を探してください。もちろん、ゲージを編む前に!

糸の置き方がまちまち

矢印は糸をひっぱる方向です。1と2、どちらがゲージがきつくなるでしょう?

答えは「1」です。毛糸から糸が出る時に、ちょっと抵抗がかかるのできつくなります。玉巻きの場合、糸を内側からとるか、外側からとるかでも変わります。

なるべく糸の置き方は一定にしましょう。アメリカ式の人は糸を右下に。フランス式の人は糸を左下に置き、自然にするすると糸が出てくる状態で編みましょう。

季節をまたいでしまった

編みかけのものを、季節が変わるほど寝かせてしまうとゲージが変わりやすいです。
時間が空きすぎると、さいしょの手加減を忘れてしまいます。一段ずつでもいいので、毎日編むのを目標にしましょう。

加えて、気温の変化もゲージに影響します。冬は手が乾燥しますよね。夏に編み始めたものを、冬に再開するとゲージがゆるくなります。反対に、夏は手汗でゲージがきつくなります。

乾燥は保湿する事で改善できますが、手汗は防ぐのがむずかしいです。ということで、季節をまたぐのはなるべく避けましょう。

糸の持ち方を変えた

ゲージを取る時から編み終わるまで、同じ持ち方で編みましょう。棒針の場合、一般的に アメリカ式(右手で糸をかける方法)のほうが、ゲージがきつくなります。

針を変えた

おなじ号数でも、針の材質・メーカーなどでゲージが変わることがあります。最初から最後まで、同じ針で編みましょう。

編む時の気分の違い

不思議なもので、気分によってもゲージが変わります。

緊張したり、急いだり、怒っている時はきつくなります。ほどよくリラックスした状態を保つのが理想的ですが、そう上手くはいきませんよね。気分でゲージが変わる事がある、というのを知っておくだけでもいいと思います。

「映画を見る時だけ」「寝る前の1時間だけ」など、状況や時間を決めて編む人もいるそうです。たしかにその方が、気分のブレが少なくなりそうですね。

輪編みの作品のゲージを往復編みではかった

輪編みと往復編みで、ゲージが変わってしまう事があります。その場合は、ゲージも輪編みで編む方がいいです。※輪編みのゲージの取り方は、また別の記事で説明します。


以上が、いますぐ改善できそうな、ゲージが変わる原因でした。心当たりのある原因はありましたか?

ゲージって面倒ですよね。私も基本的に面倒くさがりです。なので確認せず編んで、全部ほどくはめになったことがたくさんあります。そんな悔しい思いをする人がすこしでも減りますように。

これからもchicotは、初心者さんが見てみぬふりをしがちな「ゲージ」について、わかりやすくお伝えしていきます。

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