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chicotの基礎本レビュー#02はじめましての棒針教室(文化出版局)

chicotのふたりが基礎本を実際にチェックして、どんな特徴があるのか、どんな人におすすめなのかをお伝えする基礎本レビュー第2弾です。

第1弾は「編みもの基礎BOOK 初級編(日本ヴォーグ社)」

これから基礎本の購入を考えている方のヒントになればうれしいです。

今回は表紙が素敵なこちら。

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タイトル:基本の編み方がわかる本 はじめましての棒針教室
出版社:文化出版局
発行日:2012年8月24日
価格:1320円(税込)
サイズとページ数:B5変形サイズ、71ページ

chicot採点表
初心者度 初・・◎・・中
テクニック掲載数 少・・◎・・多
イラストと写真のバランス イラスト◎・・・・写真
作品例の充実度 作品なし

memo
・技法の説明はすべてイラスト。写真なし。
・持ち方はフランス式のみ。
・作り目の説明が充実している(指でかける作り目、かぎ針で作る作り目、棒針で目を編み作る方法、輪編み、円形編み、1目ゴム、2目ゴム編みの作り目)
・引き返し編みなし。
・1目、2目ゴム編みどめあり。
・ボタン付け、ボタン穴の説明あり。
・編み込みの説明あり。
・ヴォーグ社の本と技法の言い回しが違う部分あり。

good
・カバーのデザインがノート風でかわいい。モチベーションアップにつながりそう。
・イラストならではのわかりやすさがある。描き方も工夫されており、細部が見やすい。
・作り目~基本の編み方の説明がとてもていねい。初心者さんにも優しいつくりになっている。
・拾い目やとじはぎなどの説明もていねい。ゆくゆくウェアを編みたい人は重宝しそう。
・さくいんがあり、技法が探しやすい。
・ふつうは巻頭に載っていそうな、糸や針の太さなどの知識系は巻末に載っている。作り目など具体的な編み方が巻頭にあり、すぐに実践できるかんじがいい。

bad
・作品例がないので「この編み方ができたらこれが編める」という実感が湧きづらい。
・模様編みの項は、テクニックのみで実際の編地の例はない。交差模様やレース模様の「編み地見本」があればもっとわかりやすいかも。
・引き返し編みの説明がない。それさえ載っていれば、ウェアを編む時にはほぼ困らないのでは?という内容なだけに、載っていないのが残念。

まとめ
ページ数にしてはお値段が高いように思えるが、棒針編みの基本も、ウェアを編むのに必要なテクニックも両方ぎゅっと詰まっているので、コスパは良い。手元に1冊あると安心感のある本。


余談ですが、atricotは同シリーズの「はじめましての刺繍教室」を持っています。布の裏側がどのような状態かをイラストで上手に説明されていて、
私のようなまったくの刺繍初心者でもとてもわかりやすかったです。

※基礎本レビューのリクエストはchicot公式アカウントにて受付中です。

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