chicotの基礎本レビュー#01編みもの基礎BOOK 初級編(日本ヴォーグ社)
作品集ではなく、編み物の技法がメインに載っている編み物の本を「基礎本」といいます。
作品づくりの際に「このやり方なんだっけ?」と気になったときに読み返す、辞書的な存在です。編み物が好きな方は、きっと1冊はお持ちだと思います。
「編み物 基礎本」と検索してみると、たくさんの基礎本が出版されていることがわかります。一見すべて同じように見えますが、それぞれに特色があります。初めての方向けのものや、経験者さん向けのものなど、内容も様々です。
その違いがぱっと見では判断しにくいためか、教室の生徒さんからも「おすすめの基礎本はなんですか?」「1冊手元に置いておくならどの本ですか?」とよく聞かれます。
そこで、chicotのふたりが基礎本を実際にチェックして、どんな特徴があるのか、どんな人におすすめなのかをくわしくお伝えしていこうと思います。
最初は、棒針にフォーカスして書きます。
これから基礎本の購入を考えている方のヒントになればうれしいです。
では記念すべき1冊目
タイトル:編み物基礎BOOK 初級編
出版社:日本ヴォーグ社
発行日:2018年10月19日
価格:1100円(税込)
サイズとページ数:B5サイズ、80ページ
chicot採点表
初心者度 初◎・・・・中
テクニック掲載数 少◎・・・・多
イラストと写真のバランス イラスト・◎・・・写真(両方)
作品例の充実度 作品なし
memo
・引き返し編み、ゴム編みどめの説明はなし
・作り目の種類が1つしかない
・輪編みの作り目の説明あり
・さすがヴォーグ社さん、イラストが明快
・コスパは普通
・棒針34ページ、かぎ針34ページ、アフガン5ページ
good
・編み図の読み方の説明がていねい。初心者でも理解しやすそう。
・Q&Aがわかりやすい。初歩の段階でつまづきがちなことが書いてある。編み目間違い例もあるあるでよい。
・ほとんどのテクニックに動画付き。※本に記載のQRコードを読み込むと動画が閲覧できる。動画がついている基礎本は現在はこれのみ。
bad
・9ページめ、編み地の向きがバラバラなのが残念。同じ編み方で毛糸を変えた例の比較なのだから、そろえたほうがいい。
・テクニック数がめちゃくちゃ少ない。ページ数の都合だろうけど、掲載されているテクニックで編めるのは小物ぐらい。ウェアを編みたい方にはおすすめできない。
・アフガンのページがめちゃめちゃ少ない。なんでいれたん?と突っ込みたくなる。
まとめ
とにかく、初心者さんに優しいつくり。動画付きで”手芸勘”がないと自覚している人でも一番わかりやすい基礎本。発売から2年たっているが、中級編はいつ出るのかが気になるところ。
※基礎本レビューのリクエストはchicot公式アカウントにて受付中です。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?