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はじめての編み物で挫折しないために 【2】アイテム別のアドバイス

前回の記事では、ほしいものを編みましょう、と書きました。

そうは言われても、まずは簡単なものから編みたいと、いう方もいると思います。初めての編み物で、いきなりセーターを編んでも大丈夫?と不安に思う方もいるかもしれません。

そこで、アイテム別のおすすめポイント・難しいところ・その他アドバイスを書きたいと思います。編むものを選ぶ時の参考にしてくださいね。

マフラー

【おすすめ】ゲージが合わなくても大丈夫

ゲージが狂ってしまい、サイズが編み図と変わってしまっても大丈夫です。ちゃんと使えます。

【おすすめ】まっすぐなので、模様にも挑戦しやすい

ひたすらまっすぐ編むので、アラン模様などの模様に挑戦してもいいと思います。柄がだんだん出てくるのが楽しいですよ。

【難しい】幅がガタガタになりやすい

マフラーを編んでるうちにだんだん広がってしまった、というのはよく聞く話です。でも巻けばわからないですよ。気になる場合は、時々横幅をはかりながら編むといいですね。

【難しい】あきやすい

長いのであきてしまいがちです。昔は「初めて編むマフラー」みたいな本がたくさん出ていて、それが「編み物は難しくて時間がかかる趣味」というイメージをつけてしまったのでは…と思っています。

あきずに編むためにできる事として、「模様編みにする」「肌触りの良い糸で編む」「ボーダーなどの配色ものを選ぶ」などがあります。

模様編みは、表目と裏目の組み合わせでできるものだけでもたくさんのバリエーションがあります。かわいい模様の編み図を探してくださいね。

帽子

【おすすめ】編む分量が少ない

編む分量が少なく、完成が早いです。イメージ的にはマフラーの半分〜3分の1くらいでしょうか。材料費も少なめでチャレンジしやすいです。

【難しい】輪編みで編むものが多い

輪編みは、作り目がねじれたり、針の取り扱いが難しかったり、ちょっと難しい部分があります。でもおちついてやったら大丈夫。不安な場合は、ていねいに作り方を解説してくれている編み図をえらぶと安心です。

【難しい】サイズが大きい(小さい)と、使えない

ニット帽はゆるいとかぶりにくいです。また、かぎ針で編む夏用の帽子などは伸びないので、サイズに気をつけて編む必要があります。

編み図の大きさどおり編めるように、ゲージをちゃんとはかり、手加減に気をつけて編みましょう。

ちなみに、頭が大きめの人はあえてゲージを大きめにする=針を太くすることで、サイズ調整が可能です。これはこちらの動画の「ゲージの合わせ方」が参考になると思います。


ただし、棒針の帽子は出来上がりが頭のサイズより約2割小さくなっています。

これは、棒針の編地は伸縮性があるためです。既製品のニット帽を持っている人は、かぶり口のサイズをはかってみましょう。頭のサイズより小さいと思います。

たとえば、頭のサイズが58㎝の場合、帽子のサイズは46㎝前後がちょうどいい事になります。

頭が大きいからと、頭のサイズと帽子のサイズを同じにしてしまうと、ブカブカになるので気をつけてくださいね。

ネックウォーマー

【おすすめ】ゲージが合わなくても大丈夫・編む分量が少ない

chicotの一番のおすすめ。マフラーと帽子のいいとこどりなアイテムです。かわいい編み図もたくさん出ていますよ。最近は暖冬なので、マフラーよりコンパクトなネックウォーマーの方が出番が多いかもしれません。プレゼントにもおすすめです。

手袋

手袋にもいろいろ種類があります。

難 5本指→ミトン→指なし手袋 易

という順番で難易度が変化します。

おすすめは指なし手袋です。
ミトンや手袋を編む場合は、編む工程が複雑なので、説明が親切な編み図を選びましょう。手芸メーカーから出ているキット(毛糸と編み図がセットになっているもの)を購入するのもいいですね。

【難しい】左右の大きさが変わりやすい

手袋は左右の大きさが変わってしまいやすいです。ちょっと余分に材料費がかかりますが、針を2セット分用意して、左右同時に編むのもおすすめです。(一つの棒針で同時に編む方法もありますが、初心者向きではないのでここでは紹介しません)

【難しい】ミトン、五本指は工程が複雑

ミトンや五本指は前述のとおり、別糸から拾い目したり、増目や減目をしたり、いろいろやることが多いです。プラスに考えれば息をつく暇なく、あきずに編めるかもしれません。

靴下

おすすめポイントはナシです(ごめんなさい!)

小さくて編みやすそうなイメージの靴下ですが、初心者向けとは言いづらいです。

一番難しいのがかかとです。既存の編み図には、かかとの編み方がかんたんに工夫されているもの、かかとがないものもあります。初めての編み物で靴下にチャレンジする場合、そのような編み図を探してみるのもおすすめです。

また、一般的に靴下は細い糸で編みます。その点もおすすめしにくい理由です。ただし、初心者さんむけに、太い糸をつかった編み図もあります。靴ははきにくいですが、ルームシューズとして使えますので、まずは太い糸で編むのもおすすめです。

バッグ

【おすすめ】ゲージがあわなくても大丈夫

こちらもマフラー同様、サイズが多少編み図とちがっても大丈夫です。

難しいところは、編み図によってさまざまです。かぎ針で模様が入っているものは、編み図が複雑なものもあります。

あと、ニットのバッグは伸びやすく、バッグ自体が重くなりがちです。実用性を考えるなら、裏地の有無、重さもチェックしましょう。

セーター(ウェア)

さいごはセーターについてのアドバイスです。長くなったので別記事にしました。こちらからお読みください。


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