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はじめての編み物で挫折しないために【3】セーターを編みたい!

【2】の続きです。

初心者だけどいきなりセーターを編みたい人、けっこういるのではないかと思います。自分で着るものが作れたら、うれしいですよね。そんな方のために、挫折しないで編めるポイントをいくつかお話しします。

どんな編み図を選ぶ?

まず、選ぶ編み図は、どんなものでもいいと思います。たとえそれが編み込みでも、糸が細くても、自分が着たいものを選ぶのをおすすめします(とはいえ、針の号数は細すぎるとなかなか大変です。棒針なら6号以上がおすすめ)。

簡単そうだからとりあえずこっちを編んでみようかな?と妥協して編んだものは結局着なかったりします。

ただ、ウェアを編む時には気をつけることがたくさんあり、初めて編み物をする人には、なかなかハードルが高いアイテムです。

ですので、私たちはまず「練習用の糸で、編むことに慣れる」のをおすすめします。

編む練習をする

糸は、100均のアクリル毛糸などでかまいません。まず、作り目、表目、裏目など基本的な編み方を練習します。編みたいものが模様編みの場合、それも編んでみましょう。

練習をお勧めする理由はいくつかあります。

まず、編む事に少しでも慣れておくと、ゲージが狂いにくくなります。セーターは面積が大きいので、すこしの狂いが寸法に大きく影響します。小物以上にゲージを合わせる事が重要です。

また、慣れておくことで編みなおす回数も減ります。本番の糸をほどきすぎでモケモケにしてしまう事もなくなります。

さらに、練習したあとに本番を編むと、自信をもって編み進められます。ウェアのような時間がかかるものを、終始不安になりながら編むのはいやですよね。少しでも練習しておくと、編む過程も楽しめます。

以上が、「練習用の糸で、編むことに慣れる」 のをおすすめする理由でした。

次は、他に注意する点をあげていきます。

編み図に書いてある出来上がり寸法を確認する

これ、意外と見落としがちです。編み物本のモデルさんは大抵、細くて背が高いです。写真でイメージするのではなく、編む前に、出来上がり寸法と自分の手持ちのセーターを比べてみましょう。

ほどきやすい糸を選ぶ

編み物の良いところは、間違えてもほどいてやり直せる事です。
ウェアは編む分量が多く、いろいろな作業があるので間違えてしまうかもしれません。そんな時のために、ほどきやすい糸だと安心です。

ほどきにくい糸は、毛足の長いモヘア・よりの甘いロービングヤーンなどです。これらの糸は最初は避けましょう。
どうしてもこの糸の作品が編みたい、という場合は、なるべく間違えないように、ゆっくり編んで下さい。ほどく時はゆっくりほどいてください。1回くらいなら大丈夫ですよ!

ゲージ(寸法)をこまめに確認する

まず、すそのゴム編みが終わったら、長さが編み図と合っているか確認する。
だんだん編地が出来てきたら、10㎝×10㎝のゲージをはかってみる。
次に、身頃のまっすぐな部分が16㎝(44段)だとしたら、22段編めた時点で8㎝あるか確認する。
そして、うしろが全部編めたら、着丈と身幅が編み図どおりにできているか確認する。

と、こんなかんじでこまめにゲージと寸法を確認しましょう。
早いうちにゲージの狂いに気づけば、そこから手加減で調整できます。全部編んだ後で幅が5㎝も足りない…という事になっては、ほどくしかありません(大きめのデザインだったら大丈夫かもしれません)。

面倒ですが、こまめに確認したほうが結局はやく、きれいに編めます。急がば回れです。

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ちなみに、ゲージや寸法をはかる時はこのように編み地を平らにしてください。棒針にぎゅっと詰まった状態だと正しくはかることができません。

しあげ方は基礎本を参考にする

ウェアは大抵、肩の部分をくっつけたり、わきを閉じたり、袖をつけたりと編む以外の作業があります。これをしあげ方、まとめ方とよびます。
これが出来上がりを大きく左右します。逆に言うと、ここが上手にできれば編み目が多少ふぞろいでも、きれいに見えます。

しあげ方については詳しくふれていない編み図もあります。そんな時は編み物の基礎本を別に用意しましょう。

基礎本は図書館で借りてもいいですが、一冊手元にあると、いざという時に便利です。

※基礎本のレビューも近々記事にします。

それでも編めるか不安なときは

以上、2回にわたって「アイテム別のアドバイス」をお送りしました。いかがでしたでしょうか?

この記事をここまで読んでいただいてありがとうございます。それでも「私が編みたいこの作品は難しいのかな?初めてでも編めるかな?」と不安な方がいらっしゃいましたら、chicotの公式LINEアカウントで質問してみてください。わかる範囲でお答えしますので、お気軽にどうぞ!

※ただし、詳しい編み方の質問にはお答えできませんのでご了承ください。

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